ジャン=フランソワ・パロ
ジャン=フランソワ・パロ(Jean-François Parot、1946年6月27日 - 2018年5月23日)は、フランスの外交官、歴史ミステリー作家。パリ生まれ。 経歴子どもの頃、俳優のジャン・ギャバンと知り合いだったこと、母が映画監督マルセル・カルネの下で働いていたこと、祖父がアベル・ガンスが監督を務めた映画『ナポレオン』(1927年)の編集をした[1]ことなど、映画と密接に関わる家庭で育った。大学で歴史の学士と修士号を取得し、大学院で人類学、特に古代エジプトのミイラの生成技術、太平洋諸島に古くから伝わる神話、18世紀のパリについて修めた。 "Structures sociales des quartiers de Grève, Saint-Avoye et Saint-Antoine, 1780-1785" という学術書を1974年にアシェットからマイクロフィルムで出版している。 セネガルのサン=ルイで軍関係の仕事をしていた時、「たまたま」[1]領事の補佐となる。その後、1974年にキンシャサで副領事、1982年から1987年にはホーチミン、アテネで総領事、ドーハ、ハルツーム、ジブチ、ワガドゥグー、ソフィアなどで参事官、チュニスで公使兼大使代理を歴任。また、経済・財政・産業省のアドバイザー、外務・ヨーロッパ問題省の人事局長代理、2002年から2006年には国防・退役軍人省の局長代理を務めた。2006年10月にギニアビサウの大使となり、外交における食料の役割を強調した[1]。2018年5月23日に死去。71歳没[2]。 執筆業代表作は、18世紀のフランスの警察の警視「ニコラ・ル・フロック」シリーズ。アクションやミステリーを交えながらも史実に基づいた正確な描写が特徴である。 イタリア語、スペイン語、英語、ロシア語などに翻訳され、フランス2で「王立警察 ニコラ・ル・フロック」としてテレビドラマ化された[3]。 ニコラ・ル・フロックは、ブルターニュ半島のゲランド出身、侯爵の非嫡出子として生まれ、カノン・ル・フロックに育てられた。物語は1761年から始まり、パリ警察(現在のパリ警視庁)総監アントワーヌ・ド・サルティンヌ(実在した警察官、(en) )と共に仕事をする。ピエール・ブルドー捜査官らと協力しながら犯罪や複雑な恋愛を解決していく。フロックも含め登場人物の多くがグルメで、作中にも食べ物の描写が多くある。 著書
出典
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia