ジャランダル
ジャランダル(パンジャーブ語:ਜਲੰਧਰ、ヒンディー語:जलंधर、Jalandhar)は、インドのパンジャーブ州の都市である。ジュランダール(Jullundur)とも表記される。大幹道に接続する都市として古代から存在し、近代でも商業都市として都市化が進んでいる。1947年のインド独立から1953年にチャンディーガルが建設されるまでの間、パンジャブ州の州都だった。 歴史地名の由来はマハーバーラタとプラーナ文献で言及されたラークシャサの一人から取られたと考えられている。また、ラヴィ川とサトレジ川に挟まれた地形のため、「水の内側にある地域」を示す言葉が転じたという説もある。古代にはパンジャブ州全域がインダス文明に含まれており、ジャランダルでもハラッパー同様の遺跡が発見されている。都市としては古代から交通の要衝として、それぞれの時代の支配者に属してきた。近代に入るとイギリス領インド帝国に属したが、第一次世界大戦後にイスラム教徒による反英運動キラーファト運動が起こると、イスラム教徒の多いパンジャブ州も1920年頃から独立の機運が高まった。しかしヒンドゥー教徒との統一闘争は挫折し、インド・パキスタン分離独立の際にはパンジャブ州は分割された。この時、パンジャブ州の州都ラホールはパキスタン領となったため、1947年にジャランダルがインド領パンジャブ州の州都とされた。しかしシャランダルにはイスラム教徒も多くおり、1953年にチャンディーガルが建設されると、政治的な理由から州都はチャンディーガルに移転した。 気候温暖湿潤気候に位置するが夏は暑く、6月には平均48℃に達する。湿度は7月と8月のモンスーンの時期は高いが、それ以外は乾燥している。
人口2011年の国勢調査では男性が463,975人、女性が409,750人が確認され、総人口は873,725人。識字率は85.46パーセント[2]。 経済大幹道沿線が特に商業地区が発展しており、ガラス、家具、スポーツ用品も生産されている。 交通飛行機ジャランダルから約90キロ以内にパターンコート空港とアムリトサル国際空港が存在する。定期便は国内及びドバイ、ドーハ、バーミンガム等を結んでいる。 鉄道主要な路線としてはデリー、アムリトサル間鉄道の中継地となっており、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ等を結ぶ多数の鉄道網が接続する。 道路パンジャブ州各地とデリー他大都市を結ぶバスターミナルの拠点が存在する。 施設商業施設古くから商業が盛んであり、市内にはビバコラージュモール、MDB ネオポリス、ガレリア等の大型店舗が存在する。 宗教施設住民の信仰はヒンドゥー教徒、イスラム教徒、シク教徒等多様であり、宗教施設の種類も多く混在している。 医療機関市当局の公表によればジャランダルに存在する病院の数は420を超えており、アジアでも最大級を誇る。 スポーツ施設最も盛んな競技はクリケットであり、市内には競技場が複数存在している。国技のカバディも人気が高く、市内のグル・ゴービン・シン・スタジアムでは2014年カバディワールドカップが開催された。また同スタジアムは多目的競技場となっており、地元のサッカーチームJCTミルズフットボールクラブのホームスタジアムとなっている。その他にはフィールドホッケーの競技人口も多く、市内のスルジット・ホッケースタジアムの名称は、ジャランダル出身のオリンピック選手にちなむ。 教育機関パンジャブ工科大学、DAV大学、ラブリープロフェッショナル大学、ライアルプールカルサ大学等、多数の大学及びそのキャンパスが存在する。またサイエンス・ジャランダル研究所をはじめ、多数の研究機関が拠点をおいている。
著名人
脚注
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