「シーズ・ア・レインボー 」(She's a Rainbow )は、ローリング・ストーンズ の楽曲である。1967年に発売されたアルバム『サタニック・マジェスティーズ 』に収録された[ 5] 。作詞・作曲はミック・ジャガー およびキース・リチャーズ [ 6] 。アメリカ をはじめとした数か国でシングル・リリースされた。
この曲は、1999年に5色のiMac のテレビCM に使用された。また、日本 では2015年に進研ゼミ のCMにも使用された。
曲の構成・レコーディング
「シーズ・ア・レインボー」は、
Alright there now listen very closely for how to play the game, I'll tell you how to do it.
Now luv, all you gotta do, luv, is when the whistle's blown, I want you to give one spin, one spin only on your ball.
Any prize, take what you like. One winner, one prize, the pick o' th' stall. Are you all ready ?
という客引きのセリフと群衆の声から始まる。
レコーディングは1967年5月18日にロンドン のオリンピック・スタジオ で行われた。リチャーズは、2016年のインタビューで「シーズ・ア・レインボー」の制作当初、「オルゴールのような」サウンドをイメージしていたことを明かしている。その後、バンドとプロデューサーのアンドリュー・ルーグ・オールダム は、このイメージを可能な限り楽曲に反映するように制作を行った。楽曲制作時のタイトルは「Flowers in Your Bonnet」。
楽曲は、ニッキー・ホプキンス が弾くバロック 調のピアノ のイントロから始まる。楽曲内では、再生速度を上げたバッキング・ボーカル 、ジョン・ポール・ジョーンズ が編曲を手がけたストリングス 、ミュートしたエレクトリック・ギター やパーカッション などが確認できる。
リリース
「シーズ・ア・レインボー」は、1967年12月にシングル盤として発売され、アメリカのBillboard Hot 100 で最高位25位を獲得した[ 10] 。その後、コンピレーション・アルバム において、たびたび取り上げられており、『スルー・ザ・パスト・ダークリー (ビッグ・ヒッツ Vol.2) 』(1969年)、『モア・ホット・ロックス 』(1972年)、『30 Greatest Hits』(1977年)、『シングル・コレクション (ザ・ロンドン・イヤーズ) 』(1989年)、『フォーティ・リックス 』(2003年)、『GRRR! 』(2012年)に収録された[ 6] 。
ライブ・パフォーマンス
1997年から1998年の「ブリッジズ・トゥ・バビロン」ツアーでライブ初演奏[ 11] となり、その後2016年の「アメリカ・ラティーナ・オレ」ツアーで18年ぶりに披露[ 12] している。
評価
オールミュージック のブルース・エダーは、「ミック・ジャガーとキース・リチャーズがローリング・ストーンズのために書いた曲の中で、最も美しく、最もらしくない曲」とし、「予想外に綺麗なメロディーを持つ、まともなストーンズのレコード」と評している[ 13] 。一方で、「この曲で彼は、ジャガーの美徳を讃えるトルバドゥール なのか、それとも最近の征服者に欲情しているサテュロス なのか判断がつかない」「ローリング・ストーンズがこの曲をどれほど真剣に聞いていたのか、"ooo-la-la"という大袈裟で異様なコーラスを取り入れていたことも気になる」と述べている[ 13] 。
ミック・ジャガーは、『サタニック・マジェスティーズ』自体には低評価を下しているが、この曲と「2000光年のかなたに」だけは「いい曲だ」としている[ 14] 。
クレジット
※出典
ローリング・ストーンズ
外部ミュージシャン
チャート成績
カバー・バージョン
ロンドン交響楽団 は、1994年に発売したアルバム『Symphonic Music of the Rolling Stones』で本作をカバー[ 25] 。
モリー・タトル (英語版 ) は、2020年に発売したアルバム『But I'd Rather Be With You』に本作のカバー・バージョンを収録している[ 26] 。
脚注
注釈
出典
^ Eder, Bruce (1989年). Singles Collection: The London Years (Boxed set booklet). The Rolling Stones . New York City: ABKCO Records . p. 72. 1218-2。
^ Philippe Margotin; Jean-Michel Guesdon (25 October 2016). Rolling Stones All the Songs: The Story Behind Every Track . Hachette Books. p. 433. ISBN 978-0-316-31773-3 . https://books.google.com/books?id=KwEsDAAAQBAJ&pg=PT433
^ Nigel Williamson (2008). The Rough Guide to the Best Music You've Never Heard . Rough Guides. p. 181. ISBN 978-1-84836-003-7 . https://books.google.com/books?id=xZM4AQAAIAAJ
^ John Gilliland (narrator). "Show 46: Sergeant Pepper at the Summit - The very best of a very good year (part 2, segment 5)" . Pop Chronicles . Pasadena, CA . KRLA 。 via the Digital Library of the University of North Texas . 23 August 2012閲覧 。
^ a b Eder, Bruce. She's a Rainbow - The Rolling Stones|Song Info - オールミュージック . 2019年10月13日 閲覧。
^ a b “The Hot 100 Chart ”. Billboard . 2019年10月13日 閲覧。
^ Sexton, Paul (2019年8月3日). “Rolling Stones Revive 'She's A Rainbow' As 'No Filter' Hits New Jersey ”. uDiscoverMusic . 2021年8月30日 閲覧。
^ “ザ・ローリング・ストーンズ、チリ公演のドキュメンタリー映像公開” . rockin'on.com (ロッキング・オン). (2016年2月5日). https://rockinon.com/news/detail/138373 2021年8月30日 閲覧。
^ a b Eder, Bruce. She's a Rainbow - The Rolling Stones | Song Info - オールミュージック . 2021年8月30日 閲覧。
^ 「ロックの正義!!ストーンズ全100ページ」『SIGHT』第14巻、ロッキング・オン 、2003年、50頁、ASIN B00FHROYX0 。
^ "Austriancharts.at – The Rolling Stones – She's a Rainbow" (in German). Ö3 Austria Top 40 . 2019年10月13日 閲覧。
^ "Ultratop.be – The Rolling Stones – She's a Rainbow" (in Dutch). Ultratop 50 . 2019年10月13日 閲覧。
^ "Top RPM Singles: Issue 100169 ." RPM . Library and Archives Canada . 2019年10月13日 閲覧。
^ "Dutchcharts.nl – The Rolling Stones – We Love You" (in Dutch). Single Top 100 . 2019年10月13日 閲覧。
^ Salaverri, Fernando (September 2005). Sólo éxitos: año a año, 1959–2002 (1st ed.). Spain: Fundación Autor-SGAE. ISBN 84-8048-639-2
^ a b "Swisscharts.com – The Rolling Stones – She's a Rainbow" . Swiss Singles Chart . 2019年10月13日 閲覧。
^ "Danishcharts.com – The Rolling Stones – She's a Rainbow" . Tracklisten . 2019年10月13日 閲覧。
^ Viglione, Joe. Symphonic Music of the Rolling Stones - London Symphony Orchestra | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック . 2021年8月30日 閲覧。
^ “In My Life”. Mojo (Bauer ): 7. (October 2020).
参考文献
外部リンク
旧メンバー 代表曲 アルバム
UK スタジオ・アルバム (1964–1967) US スタジオ・アルバム (1964–1967) スタジオ・アルバム (1967–現在) UK コンパクト盤 ライブ・アルバム コンピレーション アブコ 編集盤デッカ 編集盤その他のアルバム
映像作品 ライブ・ツアー マネージャー プロデューサー 外部ミュージシャン 関連人物 関連項目
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