シルヴィー・テステュー
シルヴィー・テステュー(Sylvie Testud, 1971年1月17日 - )は、フランスの女優、作家、映画監督。主に映画や舞台で活動しており、セザール賞など数多くの映画賞を受けている。 経歴リヨンで出生[1]。14歳の時、クロード・ミレール監督の『なまいきシャルロット』に主演したシャルロット・ゲンズブールを見て女優の道を志し、演技の勉強を始めた。1989年にパリに出て歴史を学び、フローラン演劇学校にて学び、次いで3年間、フランス国立高等演劇学校(コンセルヴァトワール)にて、ジャック・ラサルおよびカトリーヌ・ヒーゲルの元で演劇を学んだ。1991年にギャスパー・ノエ監督の『カルネ』で小さな役を得て映画デビュー。その後、フィリップ・アレル監督『L'histoire du garçon qui voulait qu'on l'embrasse』(1994年)、ディディエ・オードパン監督『Le plus bel âge』(1995年)などの作品に出演し、地歩を固めていった。 1997年、ドイツ映画の『ビヨンド・サイレンス』(カロリーヌ・リンク監督)に主演。ろう者の両親を持つ少女を演じるためにドイツ語とクラリネット、手話を習得して撮影に臨み[1]、ドイツ映画賞の最優秀女優賞を受賞した。 2000年にマルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』の一編を映画化した『囚われの女』(シャンタル・アケルマン監督)でセザール賞およびヨーロッパ映画賞の最優秀女優賞にノミネートされた。この時は賞を逃したが、翌2001年、主役を務めた『Les blessures assassines』(ジャン=ピエール・ドゥニ監督)でセザール賞新人女優賞を受賞。 2003年、それまでの女優生活を綴った自伝『Il n'y a pas beaucoup d'étoiles ce soir』を発表。翌2004年にはアメリー・ノートンの自伝的小説の映画化『畏れ慄いて』(アラン・コルノー監督)で、不可解な日本の企業社会の中で生きるベルギー人の主人公を演じ、セザール賞最優秀女優賞など数々の賞を獲得。 2007年のフランス大統領選挙では、社会党から出馬したセゴレーヌ・ロワイヤルの選挙運動に協力した[1]。 2012年に『マリー、もうひとつの人生』を監督した。この作品では脚本も担当している。 私生活2005年2月に息子が、2011年1月には娘が誕生した。ともに父親が誰であるかは公表されていない[1]。 主要な映画作品出演作品
監督作品
著作
脚注外部リンク |