サンタルチアの夜『サンタルチアの夜』(サンタルチアのよる、原題:Cat and Dupli-Cat)は、『トムとジェリー』の短編作品の一つ。1966年製作。制作はチャック・ジョーンズ(Chuck Jones)。 作品内容イタリアの港町、ナポリ。トムは箒の櫂で金盥の舟をあやつりつつ、イタリア民謡「サンタ・ルチア」を見事なテノールで朗々と歌い上げていた。自ら酔いしれるトムがふと下を見ると、ティーカップの舟をスプーンの櫂であやつりつつサンタ・ルチアを唄うジェリーがいた。すかさずトムはティーカップをつまみあげ、桟橋に上がって係留船の台所から粉末ブイヨンとミルクを失敬。カップに注いで「特製ネズミスープ」としゃれ込む。 ところがそのとき、船の台所から手が伸びてきて、ソーサーを差し出す。「ああ、丁寧にありがとう」とトムは疑いも無くカップを載せるが、それっきりなんの音沙汰も無い。ネズミスープを盗まれたことに気付いたトム。こうして、トムと犯人の黄色いネコとの、ジェリーをめぐってのドタバタが始まった。 登場キャラクター
備考今作の最初では、トムが「サンタ・ルチア」を歌う場面で作品タイトルと製作スタッフ名を表示。最後には、酒に酔ったジェリーが再び「サンタ・ルチア」を歌いながら吐いた泡が「THE END」の文字を描く独自の演出が用いられている。 日本でのテレビ放映1980年頃、日本テレビ系「木曜スペシャル・おかしなおかしな トムとジェリー 大行進」の枠内で放映され、その後も再放送された。DVDにも収録。カートゥーン ネットワークでは16:9のサイズで放送。 関連項目 |