サバ州立鉄道の路線図
蒸気機関車が牽引する観光列車(タンジュン・アル駅 (英語版 ) )
サバ州立鉄道 は、マレーシア サバ州 のサバ州鉄道部(英語読み:Sabah State Railway Department)が運営しているボルネオ島 唯一の鉄道路線 である。現在は、コタキナバル のタンジュン・アル(Tanjung Aru)とテノム(Tenom)を結ぶ線路を旅客列車 と貨物列車 が運行している。略称はJKNS[ 1] 。
なお、北ボルネオ鉄道 は、サバ州立鉄道の線路の一部区間を使用して運行されている蒸気機関車 が牽引する観光列車 のツアー名称であり路線名ではない[ 2] 。
路線データ
運行形態
プッシュプルトレイン・気動車・ディーゼル機関車+客車・ディーゼル機関車+客車+荷物車で運行される。
概略
2016年5月現在のダイヤは、区間運転を含めて1日3往復、全線直通列車は2往復となっている。併走するバス会社に影響しない配慮もされている。運転は本線とジョージ線で完全分離しており、本線は6600形プッシュプルトレイン4両が主で、臨時で中国製15100形+イギリス製客車3両での運行である。ジョージ線においては、Beaufort - Halogilat間がディーゼル機関車6100形+客車3両、Halogilat - Tenom間はディーゼル機関車5200形+荷物車1両+客車1両が基本編成となっている[ 3] 。
列車番号
この節の出典は、
Wikipedia:信頼できる情報源 に合致していないおそれがあります。特に2011年の大改修以前の記述であり、運用本数減した現状では同一かが不明。との指摘を受けています。
そのガイドラインに合致しているか確認し、必要であれば改善して下さい。(2017年3月 )
英字2桁+数字3桁で表す。
英字の2桁目で進行方向を表す。
南行(S:Menuju Ke Selatan):Tanjung Aru→Tenom
北行(U:Menuju Ke Utara):Tenom→Tanjung Aru
数字の上1桁で始発駅を表す。
進行方向は英字の2桁目で表すので、数字下2桁は南行・北行いずれも01以降の連番である。
旅客列車
南行
北行
始発駅
PS101-
Tanjung Aru
PS201-
PU201-
Papar
PS301-
PU301-
Beaufort
PS401-
PU401-
Halogilat
PU501-
Tenom
車両
在籍上は蒸気機関車 2両・ディーゼル機関車 10両・プッシュプルトレイン 4両・気動車 6両・客車 10両以上としているが、運用数減による休車が多く、2017年現在の定期運用車はプッシュプルトレイン4両・気動車2両、ジョージ線用ディーゼル機関車2両・客車4両・貨車1両に縮小している[ 4] 。
機関車・プッシュプルトレイン
6100形ディーゼル機関車(サリワンガン駅 (英語版 ) )
5200形(5205、1両)
1971年川崎重工 製の全長15m級凸形ディーゼル機関車 。ジョージ線・麓側のHalogilat - Tenom間専用で運用されている。また、5201-5204の4両は除籍済み[ 5] 。
6100形(6105、1両)
1992年日立 製の全長18級ディーゼル機関車。キャブが若干偏った「DE10タイプ」である。軸重の関係でジョージ線・山頂側のBeaufort - Halogilat間専用で運用されている。また、出力が680Phと重量が多いものもけん引可能なため、旅客用列車けん引やBeaufort構内の入れ替えや工事用にも使用される。また、当初は5両導入したが、6101-6104の4両は部品供給車に事実上なっており、Kinarut(キナルート)車両基地内で放置されている[ 6] 。
15100形(15101・15102、2両)
中国南車 製の貨客両用箱型ディーゼル機関車。本線用に2両在籍しているが貨物列車が運休中であり、後述の6600形が検査などの運行不可能状態において客車3100形のけん引での代走となっている[ 7] 。
6600形(6601A・B・C、動力車1両+客車3両)
中国南車製のプッシュプルトレイン。全長21m級で全面デザインはベトナム国鉄D19E形ディーゼル機関車と同一の動力車であり、残り3両は客車となっており2席固定クロスシート座席である。2編成が導入されたが、6602編成は事故により半年で運用離脱をして動力車1両+6602Aは解体されているが、大破を逃れた6602B+6602Cの2両はKinarut車両基地内で残っている[ 8] 。
「←Beaufort 6601C+6601B+6601A+動力車 Tanjung Aru→」の組成となっている。
気動車
3100形(3102・3105、2両)
1957年イギリス製の全長15m級車。エンジンは床置式で荷物室に見える所に設置、座席はクロスシート10組。運転本数削減により、3101は廃車済み、3103はKinarut車両基地内で放置、3104はエンジンが外されて北ボルネオ鉄道用客車となっている。3102・3105の2両のついても予備車扱いである[ 9] 。
5000形(5001・5002、2両)
2002年インド製の非貫通気動車。スノープラウの警戒色な工事用作業車を模したデザインで座席はクロスシート。作業用やジョージ線の区間運用で使用される[ 10] 。
マレーシアのサバ州立鉄道に譲渡され、エンジン復旧と車体改装の改修工事を行い、車体のカラーリングが変更された8500系
歴史
概略
年表
駅一覧
運用本数が少ないものの、運賃が安く利用者が多いため、すべての駅に駅員が配置されている。2011年2月の運転再開時に乗車券でバーを開ける自動改札機も設置されたが、2016年現在では使われていない。主要駅を除きホーム1面であるが、交換設備がほとんどの駅に設置されている。ジョージ線において書類上は途中駅が4駅であるものの、集落毎に仮乗降場 が10以上は設置されている[ 14] 。
本線
ジョージ線
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目