コンピュータ・情報関連企業設立の年表コンピュータ・情報関連企業設立の年表 (コンピュータ・じょうほうかんれんきぎょうせつりつのねんぴょう)とは、コンピュータ分野、パソコン分野、関連ソフトウェア分野、インターネット分野(広義のIT分野)の主要企業の設立年に関する年表である。 日本の企業日本の場合、戦前からの歴史を持つ大手総合電機メーカーや通信機器メーカーを中心に、1950年代後半よりコンピュータ(電子計算機)の開発が行われてきた。
日本では、アメリカのようなベンチャー企業によるコンピュータハードウェア製造企業は、「ソード」などが興ったものの、市場に影響を与えるようなことはなかった。 コンピュータといえば大型汎用機を指していた1970年代まで、ソフトウェアはハードウェアの付属品であるという考え方が強く、ソフトウェア産業はほとんど興らなかった。 むしろ、日本では、財務管理や給与計算などの業務を委託する計算センターという形で、1960年代後半(昭和40年代)に設立された企業が多い。主要な財務系パッケージソフトウェアの企業も、元は計算センターから始まっている。 独立系ソフトウェア産業の第一号は、1968年設立されたCSKであろう。 1980年代になると、オフィスコンピュータやミニコンピュータなどの登場で、コンピュータの価格が低下し、大企業の計算機室や計算センターに限られていたコンピュータが、大企業の支社や支店、さらには中小企業まで入るようになる。これに対応して、この時代には多くの零細独立系ソフトウェア開発企業が設立された。パーソナルコンピュータの登場した後半には、パソコン通信を行う企業がいくつも設立された。 1990年代以降は、インターネットなどの勃興により、北米の影響を受けるようになる。 その他日本の主要IT系企業の設立年
北米の企業2000年代にコンピュータ・情報分野で名を連ねる北米大手企業の多くは、シリコンバレーと呼ばれるサンフランシスコの主に南部一帯に本社を構えている。アメリカの情報関連企業は、首都ワシントンや金融の中心地ニューヨークに本社が集中していない点が日本と異なっている。 比較的新しい産業であるソフトウェア分野やインターネット分野では、当然ながら設立して間もない若い企業が多いが、ハードウェアを製造する企業も1980年代前後に設立されたものが多いのが特徴である。 マイクロソフトはアメリカ西海岸のシアトルに、また、IBMは東海岸ニューヨーク州に本拠地があり、ソフトの大手2社は不思議とシリコンバレーが本拠地ではない。また、パソコンの製造・販売でかつて大手だったコンパック(現在はヒューレット・パッカード)や、2004年現在の大手であるデルはテキサス州に本拠地を置いている。 1960年代以前日本の大手メーカーと同じく比較的古い時代に設立された老舗の企業。
1960年代末 - 1980年代前半メモリ、CPUなどコンピュータの基本部品を手がけるインテルがやや早い時期に設立された。これとは別に、現在でも名前が知られている多くの企業が1970年代後半から1980年代前半にかけて相次いで設立された。パソコン時代の到来とともにソフトウェア大手企業も登場した。
1980年代後半 - 2000年代前半インターネット時代の到来とともにインターネット企業の設立が相次いだ。個人用ノートパソコンでインターネット閲覧が普及した。利用するデバイスが年々小型化し、ソフトウェアの開発・販売企業が成長した。
2000年代後半 - 現在インターネット上のウェブサイトが劇的に増加し、Web 2.0によって個人が情報を発信することが可能となった。デバイスの小型化が頭打ちになり、モバイルオペレーティングシステム(iOSやAndroidなど)を搭載したスマートフォンが広く普及したことにより、情報量が爆発的に増加した。インターネット関連企業の競争激化により、インターネットを介した様々なサービスの利用料金も劇的に低下した。その後、ビッグデータ、生体認証技術、人工知能など技術の進歩が著しく、技術を生かして、自動運転車、モノのインターネット、フィンテックなどの他分野産業への進出も活発である。
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