コルポデラ目
コルポデラ目(Colpodellida)はアピコンプレックス門に近縁な単細胞真核生物の一群である。 特徴2本の鞭毛を持ち遊泳するが、光合成性のものは鞭毛を持たない時期が主である。 分類
アルベオラータのうち、アピコンプレックス門に対して姉妹群である。アピコンプレックス門に含めて扱う場合もある。コルポデラ目の内部は系統関係に応じて以下の4科に分類している。
従属栄養性のものはコルポデラ類(colpodellids)、光合成性のものはクロメラ類(chromerids)とよばれているが、これは系統を反映していない。またコルポデラ目には自由生活性の生物だけでなく、Piridium属のようにグレガリナ類に似た(広義の)共生体も含まれている。 歴史コルポデラ目の生物の発見は古く、他の原生生物に付着してその細胞質を捕食する鞭毛虫Colpodellaが記載された1865年に遡る。これが微細構造の共通性から1993年にアピコンプレックス門に含められ、コルポデラ目が設立された[1]。その後、サンゴ礁から見出された光合成性の鞭毛虫Chromeraが系統解析でコルポデラ類と近縁であることが示された[2]。従属栄養性のコルポデラ類と、光合成性のクロメラ類の関係ははっきりしていなかったが、2015年に両者はいずれも単系統ではなく互いに入れ子になっていることが示され、chrompodellidsと総称されるようになった[5]。また2019年以降、形態的にはグレガリナ類に良く似た広義の共生体が含まれていることが明らかになっている[6][3]。 参考文献
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