コルバッハは、ライン・シーファー山地の北東辺縁部に位置する。このあたりは、ヴァルデックのウプラントと呼ばれる。市の北部はザウアーラントの支脈にあたる。コルバッハ市内で最も高い山はヴィッデハーゲン (635 m) と金を含む鉱脈が豊かなことで知られるアイゼンベルク (562 m) である。市内の中心部をクーバッハ川が流れている。
18世紀末になってやっと、わずかながら裕福な状態が戻ってきた。最初の経済的隆盛は19世紀末に起こった。1893年にカッセルまで鉄道が開通したことがこれに大きく寄与していた。さらに大きなゴムおよびタイヤ工場 Louis Peter がコルバッハにできた。これ以後の戦争、特に両世界大戦による大きな損害を、この街は幸運なことに免れた。第二次世界大戦後、旧ドイツ東部領土からの移民の流入により、この街の人口は大きく増加した。
コルバッハには鉄道の停車駅があり、かつては4つの路線が乗り入れていたが、現在は一部だけが営業している。1本は、ヴィリンゲンを経由してブリーロン=ヴァルトに至り(ウプラント鉄道)、さらにはルール地方に通じる北西に向かう路線。1本は、フランケンベルクを経由してマールブルクに至る南へ向かう路線(ウンテーレ・エーダータール鉄道とブルクヴァルト鉄道)。1本は、フォルクマールゼンを経由してカッセルに至る北東へ向かう路線。1本はヴァルデックを経由してヴァーベルンへ至る南東に向かう路線。最後はエーダータール鉄道としてバート・ヴィルドゥンゲン - コルバッハ間は廃止されている。2008年からこの路線跡の一部にはエーダーゼーバーン自転車道が設けられている。コルバッハはこの自転車道の西端にあたる。カッセルに向かう路線は1998年10月4日に再開された(当時、運行再開の最初の例の一つ)。ウンテーレ・エーダータール鉄道再開の受け皿に関する議論は、ケラーヴァルト=エーダーゼー国立公園への接続と合わせて、2006年/2007年からすでに行われていた。鉄道長リューディガー・グルーベは、1980年代末から廃止されていたコルバッハ - フランケンベルク間 31 km の区間に 1400万ユーロを投入すると2009年に宣言した[8]。コルバッハ南までの区間は、1999年9月28日に再開し、2015年にフランケンベルクまでの区間が再開し、マールブルクまでの直通列車が走るようになった。1980年代までは、アムステルダム、ハンブルク、フランクフルトへの長距離列車も通っていた。
この規模の都市(この場合は、中核市区を指す)としては特筆すべき事だが、コルバッハには同一路線の2つ駅があり、営業を行っている。以前からある、旧市街から離れた駅(中央駅)と、その 1.5 km 南に後から開設された駅(コルバッハ南駅)である。カッセルへ行く路線は絶えず近代化工事が行われており、現在も運行停止中であると思われている。また、バート・アーロルゼンとフォルクマールゼンを経由するこの路線はかなり遠回りをすることになり、自動車でカッセルへ行く場合に比べ2倍近い時間がかかる。1997年にコルバッハの市バス構想が実現した。これは2本の交差する循環路線からなっている。バスは、40分周期で運行しており、20分ごとに中央駅を発着する。たとえば市中心地区、市立病院、学校センターといった重要な停留所には、両方の路線のバスが発着する。
コルバッハにはレストランを併設した飛行場がある。スポーツ用飛行機のための全長 600 m の草の滑走路の他に、200 m グライダー用滑走路がある。ドイツで最も古い飛行場の一つであるここは、人気のハイキング地であり、毎年数百人のパイロットがヨーロッパ中から飛来する。
^Hessisches Statistisches Landesamt: Bevölkerung in Hessen am 31.12.2023 (Landkreise, kreisfreie Städte und Gemeinden, Einwohnerzahlen auf Grundlage des Zensus 2011)]
Wolfgang Medding: Korbach – Die Geschichte einer deutschen Stadt. 2. Auflage, Wilhelm Bing Verlag, Korbach 1980.
Wolfgang Medding: Baudenkmäler und Kunstschätze der 1000-jährigen Stadt Korbach. Korbach o.J.
Henner Reitmeier: Korbach, Fritz-Schulz-Platz und Stadtgeschichten. Kritische Einsprüche. In: Ders.: Der Große Stockraus. Ein Relaxikon. Berlin 2009, ISBN 978-3-926880-20-8.