ゲットユアガイド
ゲットユアガイド(GetYourGuide)は、旅行に関するアクティビティ・現地ツアーのオンライン予約を扱う、ウェブサイトおよびアプリ。 ドイツ・ベルリンに本社を、スイス・チューリッヒに技術センターを置くGetYourGuide GmbHが運営し、ヨーロッパとアメリカ合衆国の都市を中心に、世界170カ国以上の旅行者に利用されている[1]。 沿革チューリッヒ工科大学の学生であったヨハネス・レック(Johannes Reck)は、学生会議のため2007年3月に北京を訪問した際に、中国の都市で観光客としてガイドを受けることの困難に遭遇、翌年の北京オリンピックの際には友人のタオ・タオ(Tao Tao)がアマチュアのガイドを招集したものの、アマチュアの需要はなかったことから、プロの現地ガイドと観光客を結び付けるプラットフォームを開発しビジネスに乗せることを発案、ヨハネスとタオを含む4人のメンバーで、2009年にチューリッヒにて起業した[2]。 資金源は当初親族からの援助のみであり、チューリッヒの高額な賃貸料に耐えかね2012年に会社をベルリンに移したが[3]、アジア市場を視野に入れたグローバル企業への脱皮を諦めず[2]、2013年1月、アメリカのベンチャーキャピタルであるSpark CapitalとHighland Capital Partnersから1,400万ドルを調達したことから、ようやく事業が軌道に乗った[4]。アメリカやイギリスの動向から、モバイルへの投資が成功の鍵を握ると判断したヨハネスは、同業のGidsyを4月に買収しそのスタッフをモバイルアプリの開発に充て、同年11月にモバイルアプリをリリースした[4]。2014年1月、ブッキングドットコム元CEOのKees Koolenや中国のQunarから450万ドルを調達した[5]。 2015年11月、アメリカのコールバーグ・クラビス・ロバーツから5,000万ドルの資金調達を受けたことは、事業拡大の大きな後押しとなり[3]、2017年にはKLMオランダ航空など大手旅行関連企業との提携が本格化[6][7]、また香港とバンコクに現地法人を設立しアジア進出が進められた[8]。ヨハネスはチューリッヒ工科大学の人脈を使いエンジニアを拡充、同年10月、チューリッヒに技術センターを設置した[3]。2018年4月、ブッキング・ホールディングスによるゲットユアガイド買収のオファーについて、ビジネスの方向の違いを理由に断ったことを明らかにした[9]。 2018年8月、ゲットユアガイド自身が催行するオリジナルツアー「GetYourGuide Original」の実施をスタートした[10]。2019年5月、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの主導する投資ラウンドで約4億8,400万ドルを調達した[11]。 日本におけるゲットユアガイド2017年11月に日本語ウェブサイトが開設され、日本人旅行者を対象とするサービスがスタートした[12]。翌2018年9月には日本法人「Get Your Guide Japan株式会社」が設立され、訪日外国人旅行を対象とする営業活動も強化された[13]。東京(渋谷区)にオフィスを持つ。 サービス内容日本を含む世界150カ国以上で、50,000件以上の旅先プランが掲載されており、博物館や宮殿など観光スポットの入場チケットや音声ガイド、現地ガイドツアーや日帰りオプショナルツアーの予約が可能となっている[1]。日本語や英語ガイドの有無、キャンセルの条件については、事前に確認することができる。支払いは、JCBを含むクレジットカードのほか、Apple Payによる決済も受け付けている。また、口コミによるツアーのレビュー評価を行うことができる。 脚注
外部リンク
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