ケント・チェン
ケント・チェン(鄭 則仕、Kent Cheng、1951年5月23日 - )は、香港の俳優、映画監督、映画プロデューサー。 人物・来歴1951年5月23日、中国広東省、汕頭で生まれる[1]。幼少の頃に家族で香港に渡り、一家は湾仔の貧しい地域のビルの屋上に建てた小屋で暮らしていた。家計を助けるため、長男であるチェンは中学をやめ皿洗いの職につき、やがて宝石店に丁稚奉公に入り宝石職人となる[2]。 少年時代の夢は俳優になること[2]。両親の反対を押し切り、1973年には映画会社「長弓影業公司」の第一期俳優訓練班に加入、端役として出演した[2]。1976年には無綫電視のオーディション番組で優勝、無綫電視と契約を交わし[1]、太った体型を活かして多くのドラマで主演を務め人気者となる。80年代に入ると映画に進出。『失婚老豆(原題)』(1984)で香港電影金像奨の主演男優賞にノミネートされた[3]。 翌年に、自ら脚本監督主演を務めた『何必有我?(原題)』が大ヒットし、金像奨の主演男優賞と評審団特別賞を獲得[4]。純朴で知的障害を持つ主人公「肥猫」は人気キャラクターとなり2本の映画4本のテレビドラマが作られ[2]、30年以上に渡って「肥猫」はチェンの代名詞となった[5]。 他にも『大丈夫日記』(1988)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』(1991)、『新ポリス・ストーリー』(1993)などのヒット作に出演、1996年の『三個受傷的警察(原題)』で再び金像奨主演男優賞を受賞した[6]。 また、映画監督ウィルソン・イップは、苦労した助監督時代に励まされ影響を受けた恩人としてケント・チェンの名をあげており[7]、『導火線 FLASH POINT』(2007)『イップ・マン 葉問』(2010)『イップ・マン 継承』(2016)など近年のイップ監督作にも多く出演している。 主な作品監督作
出演作品
出典
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia