1977年11月、エミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』のTVドラマを見て作ったシングル「嵐が丘」 (Wuthering Heights)”でデビュー。いきなり全英4週連続一位を記録、同曲を収録したデビュー・アルバム『天使と小悪魔』 (The Kick Inside)も40万枚というセールスとなり、一躍大きな注目を集めた。翌1978年に2ndアルバム『ライオンハート』 (Lionheart)を発表するも1枚目と同じく満足のいく仕上がりにはならなかったことから、自らも裏方の仕事であるプロデュースをしなければと決心する。
その後は西ヨーロッパでツアーを行い(映像ソフトがその後1981年に発売)、1980年の3rdアルバム『魔物語』 (Never For Ever)では共同プロデュース、1982年に『ドリーミング』では録り直しをして膨大なレコーディング費用が掛かり、レコード会社から煙たがられた事もあったが単独プロデュース、1985年『愛のかたち』 (Hounds Of Love)も自らがプロデュースを行った。
1986年には初のベスト・アルバム『ケイト・ブッシュ・ストーリー』 (The Whole Story)を発表。またこの間にはピーター・ガブリエルやロイ・ハーパーなど英国の奇才ミュージシャンたちとの交流もあった。ベスト盤という区切りの後に彼女の新章を告げた作品が1989年発表の『センシュアル・ワールド』。これで初めてUSAでメジャーになった。ここでケイトはブルガリアン・ヴォイスの一員だった女性アンカ・ラプキーナ率いるトリオ・ブルガルカと共演。ボックス・セットの発売やエルトン・ジョンのトリビュート盤『トゥー・ルームス〜エルトン・ソングス』への参加を経て、次の彼女自身のオリジナル・アルバム『レッド・シューズ』が発表されたのが1993年のこと。ジェフ・ベックやエリック・クラプトン、プリンス(同い年のミュージシャン)などが参加した話題作だったが、母の死によってリリースが1年延びたものでもあった。アルバムは全英2位と好セールスを記録し、シングル・カットされた楽曲もそれぞれヒットした。
デビュー作『天使と小悪魔 (The Kick Inside)』~'93年リリース『レッド・シューズ (Red Shoes)』までのオリジナル・アルバムに、ケイト本人とジェームス・ガスリーによる最新リマスタリングを施したCDボックスセット[14][15]。
KATE BUSH REMASTERED IN VINYL 1(2018年11月16日)
上記、最新リマスタリングCDボックスの内、デビュー作『天使と小悪魔 (The Kick Inside)』~『ドリーミング (The Dreaming)』までの作品をアナログLP化し、ボックスとしてリリースしたもの。
KATE BUSH REMASTERED IN VINYL 2(2018年11月16日)
上記、最新リマスタリングCDボックスの内、『愛のかたち (Hounds Of Love)』~『レッド・シューズ (Red Shoes)』までの作品をアナログLP化し、セットにしたもの。
KATE BUSH REMASTERED PART 2(2018年11月30日)
2000年リリース『エアリアル (Aerial)』~2011年リリース『雪のための50の言葉 (50 Words For Snow)』までのオリジナル・アルバムに加え、最新ライブ・アルバム『BEFORE THE DAWN』、4枚のレア音源集(『12” MIXES』、『THE OTHER SIDE 1』、『THE OTHER SIDE 2』、『IN OTHERS’ WORDS』)がセットになったCDボックスセット。こちらのセットもケイトとジェームス・ガスリーによる最新リマスタリング音源にて収録。また、ライブ・アルバム『BEFORE THE DAWN』はCDボックスのみに収録。