グリーン (R.E.M.のアルバム)
『グリーン』(Green)は、アメリカ合衆国のオルタナティヴ・ロック・バンド、R.E.M.が1988年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。ワーナー・ブラザース・レコード移籍第1弾アルバムとして発表された。 背景1988年2月から4月にかけて、バンドの地元ジョージア州アセンズのリハーサル・スタジオで本作のための曲作りが行われる[5]。その後テネシー州メンフィスのアーデント・スタジオでレコーディングされ、ニューヨーク州のベアズヴィル・スタジオでミキシングが行われた[6]。 クレジットには明記されていないが、ビル・ベリーはドラムだけでなくベースも演奏しており、また、ピーター・バックがドラムやマンドリンも演奏したり、マイク・ミルズがアコーディオンも弾いている[7]。このことについてベリーは「僕達は全く新しい曲作りのテクニックを見つけた。どうやって演奏するか知らない楽器を引っ掴んで、適切な音が鳴るまでいじり回すんだ」と語っている[7]。 本作のリリースに先駆けて、1988年10月には古巣のI.R.S.レコードからベスト・アルバム『エポニマス』がリリースされており、メンバーもこのアルバムの選曲に関与している[5]。そして、アメリカ合衆国大統領選挙と同じ1988年11月8日に本作がリリースされた[5]。 反響・評価バンドの母国アメリカのBillboard 200では12位に達し[2]、1989年1月にはRIAAによってゴールドディスクに認定され、1994年8月にはダブル・プラチナに認定された[8]。ニュージーランドのアルバム・チャートでは2週連続で6位に達した[1]。 Michael Azerradは『ローリング・ストーン』誌のレビューにおいて「以前の作品には見られなかった遊び心を含めて、『グリーン』はより幅広さを見せている」「R.E.M.は危うく陳腐なロックン・ロール・バンドに成り下がるところだったのかもしれないが、結果的に『グリーン』は本当に良い作品となっている」と評している[9]。 25周年デラックス・エディション盤2013年にリリースされた本作の25周年デラックス・エディション盤は、本作のリマスター盤、ボーナス・ディスク、ポスター、ポスト・カード4枚が封入されたボックス・セットとして発売された。ボーナス・ディスクには1989年11月10日のグリーンズボロ公演のライヴ音源が収録されている[10]。 収録曲全曲ともメンバー4人の共作。
25周年デラックス・エディション盤ボーナス・ディスク
参加ミュージシャンアディショナル・ミュージシャン
脚注
外部リンク |