グラウトグラウト(英語:grout)とは、建設工事において止水や地盤改良を目的[1]に、空洞、空隙、隙間などを埋めるために注入する流動性の液体のこと。または注入する行為。グラウチング、薬液注入ともいう[2][3]。地盤改良から鉄骨・鉄筋の充填材、補修材料の他、用途は幅広い。 セメント(モルタル)系、ガラス系、合成樹脂などが用いられる。 トンネル工事ダム建設
地すべり対策工事
汚染事故1974年(昭和49年)3月、福岡県新宮町の下水管工事で使用したアクリルアミド系の薬剤「ケミカルグラウト」が井戸に流れ込み、その井戸水を飲用した住民に健康被害が発生した(新宮奇病)[4]。この事故は大きな社会問題に発展し、当時の建設省によって水ガラス系薬液(主成分がケイ酸ナトリウム)で、劇物またはフッ素化合物を含まない薬液以外の使用が厳しく規制された[5][6]。 脚注
関連項目 |