クロスビー、スティルス&ナッシュ (アルバム)
『クロスビー、スティルス&ナッシュ』(Crosby, Stills & Nash)は、クロスビー、スティルス&ナッシュ(通称:CS&N)が1969年に発表したファースト・アルバム。 概要1968年12月、ジョン・セバスチャンはデヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、グラハム・ナッシュの3人に「僕のうちに泊まればいい」と提案し、ニューヨーク州サフォーク郡サグ・ハーバーの自宅へ呼び寄せた。同年12月22日、3人組はニューヨークで初レコーディングに臨んだ。コントロール・ルームにはポール・A・ロスチャイルドが座った。「泣くことはないよ」「どうにもならない望み」などが演奏されたが、3人の満足のいくものではなく、いずれのテイクもお蔵入りになった[3]。その後、彼らはロングアイランドで数週間リハーサルを行った。 1969年2月11日から3月にかけてロサンゼルスのウォーリー・ハイダー・スタジオ III(Wally Heider Studios)でレコーディングは行われた。エンジニアはビル・ハルヴァーソン(Bill Halverson)が務めた[4][5]。グループはセッションから外部の人間を排除し、コントロール・ルームに入ろうとした、アーメット・アーティガン(アトランティック・レコード創設者)でさえ丁重に断った。しかし「プリ・ロード・ダウン」のレコーディング中にキャス・エリオット(ママス&パパス)が姿を現し、「私に歌わせないなら、あなたたちはもう我が家に出入り禁止よ」と迫る。3人は抵抗できず、同曲のハーモニーにはエリオットの声が重ねられた(ノン・クレジット)[6]。 同年5月29日に発売され、ビルボードのアルバムチャートの6位を記録した。その後『ローリング・ストーン』誌が選んだ「歴代最高のアルバム500選」において161位に選ばれている[7]。 収録曲の日本語表記はワーナーミュージック・ジャパンの公式サイトに拠る[8]。 2006年の再発盤には4曲のボーナス・トラックが追加された。 ジャケットウェスト・ハリウッドのサンタ・パーム・カー・ウォッシュを隔てた815パーム・アヴェニューにある廃屋を見つけたとき、グループの3人は自分達のイメージに完璧だと考えた。3人は家の前のソファに座りジャケット用の写真を撮る。カメラマンはメンバーの友人であるヘンリー・ディルツ。そして「クロスビー、スティルス&ナッシュ」というグループ名が決まったのはその数日後だった。写真は左からナッシュ、スティルス、クロスビーの順で写っていたことから、彼らは撮り直すために再び現地を訪れたが、すでに家は解体され廃材の山になっていた。裏のジャケットには窓にドラムのダラス・テイラーが写っている。これは後からはめ込んだものである。 ジャケットの内側の見開きの写真はカリフォルニア州のビッグ・ベアで撮影された[9]。 収録曲Side 1
Side 2
脚注
参考文献
外部リンク |