クルエル・シスター

『クルエル・シスター』
ペンタングルスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル フォークフォークロック
時間
レーベル トランスアトランティック・レコード英語版
プロデュース ビル・リーダー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 51位(イギリス[1]
  • ペンタングル アルバム 年表
    バスケット・オブ・ライト
    (1969年)
    クルエル・シスター
    (1970年)
    リフレクション
    (1971年)
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    クルエル・シスター』(Cruel Sister)は、イギリスフォークロックバンドペンタングル1970年に発表した4作目のアルバム

    背景

    ペンタングルの過去の作品は、いずれも純粋なアコースティック音楽だったが、本作よりジョン・レンボーンエレクトリック・ギターも弾くようになった[2][3]。「若かりし頃」は、ジャッキー・マクシーが無伴奏で歌った録音である[2]。LPレコードの片面を占める大作「ジャック・オライオン」は、バート・ヤンシュ名義のアルバム『自画像』(1966年)で取り上げられた曲の再演で、当時ヤンシュのヴァージョンをプロデュースしたビル・リーダーは、本作及び次作『リフレクション』(1971年)でペンタングルと共同作業をしている[3]

    反響・評価

    商業的には前作『バスケット・オブ・ライト』ほどの成功を収められず、全英アルバムチャートでは2週トップ100入りし、51位を記録するにとどまった[1]

    ロニー・D・ランクフォード・ジュニアはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「『クルエル・シスター』は、各メンバーの手腕と閃きを結合させ、活力に満ちた不朽のアルバムとして生み出された、彼らの芸術的な高みを示している作品である」と評している[2]。また、鮎沢裕之は本作の音楽性を「フォークやジャズなどの、ある種過激なまでのミクスチャーというスタイルから一転して、至極まっとうな英国トラッド・フォーク・サウンドへと変貌している」と位置付け、レンボーンのエレクトリック・ギターに関して「あくまでもジャズ的なトーンでヴァリエーションをつけるような使用法」と評している[3]

    収録曲

    全曲ともトラディショナル・ソングの翻案で、アレンジは1. 4. 5.がメンバー5人、3.がジャッキー・マクシーバート・ヤンシュジョン・レンボーンによる。

    1. 恋する女 - "A Maid That's Deep in Love" - 5:31
    2. 若かりし頃 - "When I Was in My Prime" - 2:57
    3. ロード・フランクリン - "Lord Franklin" - 3:25
    4. クルエル・シスター - "Cruel Sister" - 7:04
    5. ジャック・オライオン - "Jack Orion" - 18:38

    参加ミュージシャン

    脚注・出典

    1. ^ a b PENTANGLE | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    2. ^ a b c Lankford, Jr, Ronnie D. “Cruel Sister - Pentangle”. AllMusic. 2018年6月24日閲覧。
    3. ^ a b c 『ブリティッシュ・フォーク&トラッド・ロック 増補改訂版』ストレンジ・デイズ(原著2008年6月30日)、48頁。ISBN 978-4-902342-19-2