クシエルの遺産『クシエルの遺産』(Kushiel's Legacy)は、ジャクリーン・ケアリーによるファンタジー小説のシリーズであり、“フェードル三部作”、“イムリエル三部作[1]”、"モイリン三部作"から成る。中世ヨーロッパと類似する架空の世界を扱うため、歴史ファンタジーと考えることができる。 作品“クシエルの遺産” は以下の小説からなる。出版順は物語の時間的な流れと一致している。
当初、“クシエルの使徒”は“ナーマーの召使” (Naamah's Servant)、“クシエルの啓示”は“エルーアの子” (Elua's Child) と呼ばれる予定であったが、連続性及びブランドのために変更された[2]。 さらに、“Songs of Love and Death”(2010) におさめられた“You and You Alone”という作品がある。これはフェードルの養父であり師であったアナフィール・デローネイの謎めいた過去と、波乱に満ちた一生を通しての愛を描く。“クシエルの矢”と“クシエルの使徒”の間に読むことが勧められている。 モイリン三部作ではイサンドルの子孫モイリンの活躍を描く。
背景“クシエルの遺産”の主な舞台はフランスを思わせるテールダンジュ国、すなわち天使国である。その国民は天使国人と呼ばれ、聖なるエルーアとその仲間の堕天使の子孫である。唯一の神の御子であるユーシフの子イェシュアが十字架にかけられた時、地に落ちた血が聖女マグダレーナの涙と交じった後に母なる大地によって再生させられ、エルーアは生を受けた。祖父たる唯一の神にはねつけられて、エルーアは仲間の8柱の天使と大地をさまよった。幾年もの放浪の後に、エルーアと天使たちは後にテールダンジュとなる土地に落ち着いた。エルーアは“汝、涸れるまで愛せ”の教えを奉じ、エルーアと天使たちは当地の人間と交じりあって天使国人を生み出すことになった。エルーアはディオニューソスと“放浪する豊穣の神”を合わせたもので、自然、愛そして自由と結びついた存在である。 “クシエルの遺産”はエルーアの時代から約千年後が舞台であり、天使国人はエルーアとその8天使の仲間を神として信仰している。天使国人はエルーアの教え“汝、涸れるまで愛を尽くせ”を実践して生き、またナーマーが放浪の間自ら夜をひさいでエルーアの暮らしを支えたために、春を売る営みを神聖なる奉仕と見なしている。この奉仕は独自のギルドによって管理されている。さらに、各花館はナーマーが春を売った理由について独自の解釈を行い、これらの花館から構成される“夜の法廷”で奉仕することはナーマーの奉仕における最高のものであると見なされている。 テールダンジュは7つの領からなっており、それぞれの領が一人の天使を守護としている。カシエルだけは定命の愛に背を向け、また唯一の神を真に拒否はしなかったがために、守護する領を持たない。クールセル王家はラニャースにある王都エルーアからテールダンジュを統治する。シリーズ冒頭においては、テールダンジュと周辺諸国であるアラゴニア(スペインにあたる)およびチェルディッカ連合(中世の分裂したイタリアにあたる)、そして遠きケベル・イム・アッカド(イラン、アフガニスタン、イラク、パキスタンにあたる大国)との関係は一般に良好であった。しかしスカルディア(ドイツがモデル)は長く天使国の征服を図っている。早瀬の主の影響のもとで、アルバ(イギリスにあたる)およびエーラ(アイルランドにあたる)とは希薄ながらも良好な関係を保っている。 シリーズ最初の3作の主人公はアングィセットたるフェードル・ノ・デローネイである。その特殊な能力によってフェードルは祖国を恐ろしい運命から救うことが出来た。次の三部作はフェードルの養子となったイムリエル・ノ・モントレーブ・ド・ラ・クールセルの物語である。第三の三部作の主人公はアレースの子孫モイリンの物語である。 フェードル三部作のあらすじクシエルの矢テールダンジュの王都エルーアの神娼の子として生まれたフェードルは花館で育つが、瞳にクシエルの矢と呼ばれる赤い染みがある。フェードルは痛みを快楽と感じ、すみやかに跡形もなく傷が癒えるアングィセット体質であることが分かり、貴族アナフィール・デローネイに引き取られ、アルクィンとともにスパイとしての教育を受ける。だがメリザンドの立てた宮廷陰謀に巻き込まれ、師のアナフィールと友のアルクィンは殺され、フェードルは護衛の騎士ジョスリンとともに隣国スカルディアに奴隷として売られる。 フェードルはスカルディアの指導者ヴァルデマール・セリグの臥所の奴隷となり、貴族と内通してテールダンジュを侵略する陰謀を知る。フェードルとジョスリンは逃げ出し、王都に戻る。二人はアナフィール殺人の罪で告発されていることを知り、ツィンガン人(ジプシー、あるいはロマ民族にあたる)でフェードルの親友ヒアシンスを頼って、イサンドル女王に陰謀を知らせる。 女王は、密かにフェードルを海を隔てた隣国アルバに送って婚約者ドラスタンの援軍を求める。フェードルはヒアシンスを伴ってアルバにわたり、内乱を勝ち抜き大クルアハとなったドラスタンは援軍を率いてテールダンジュに向かう。海峡を支配する超自然的な存在の早瀬の主は、ヒアシンスを自分の後継ぎとして留める条件でアルバ軍を通す。 フェードルは、スカルディアに内通していたイシドール公爵に、メリザンドとセリグが裏切るつもりでいることを話して、テールダンジュ防衛に立たせ、スカルディア軍は敗れセリグは戦死する。メリザンドは捕えられ大逆罪で死刑を宣告されるが脱走する。女王はドラスタンと婚儀を挙げ、フェードルの汚名をそそぎ、アナフィールの領地を与えて貴族とする。フェードルのもとに、メリザンドから挑戦の徴が届く。 クシエルの使徒メリザンドからの挑戦を受け取ったフェードルはメリザンド脱走の経緯を調査するため、王都に戻ってふたたび神娼となる。そのためジョスリンとの間に溝を生じ、ジョスリンはイェシュト人(ユダヤ人にあたる)の宗教に魅かれるようになる。 フェードルとジョスリンは手掛かりを追ってラ・セレニッシマ(ヴェネツィアにあたる)に旅し、当地に住むイサンドルの大叔父ベネディクトがメリザンドと結婚し子をもうけたことを知る。ベネディクトはイサンドルを殺し王位を奪う陰謀を立てており、真相を知ったフェードルは孤島の牢に閉じ込められる。ジョスリンが助けにやって来るが、フェードルは海に落ち、イリュリア人(スロバキア、クロアチア、ボスニア、セルビア、アルバニアにあたる地域)の海賊カザンに救われ、クリティ島(クレタ島にあたる)にたどり着く。フェードルは、王都エルーアを侵略から守るようバルクィール・ド・ランヴェール公爵に手紙を送る。 フェードルはラ・セレニッシマに密航し、ジョスリンと再会し、当地を訪れているイサンドル女王の暗殺を阻止する。ベネディクトは死ぬが、メリザンドはアシェラト寺院の庇護を得てテールダンジュの裁きから逃れ、二人の息子のイムリエル王子は行方不明となる。女王とフェードルはエルーアに向かい、王都を包囲中のサマヴィーユ公爵を逮捕する。ジョスリンはフェードルの伴侶となる。 クシエルの啓示メリザンドは、フェードルが息子イムリエルを探してくれれば、ヒアシンスを解放するために必要な唯一の神の名前を知る謎のダン族の居場所を教えると言う。フェードルはメネケット(エジプトにあたる)に旅し、ドルージャン(アゼルバイジャンにあたる)の祭司がイムリエルを奴隷として買い取ったことを知る。フェードルはドルージャンに行き、狂王マハールカギールの後宮に入る。限界を超える痛みを連日与えられ、アングィセットならではの苦しみを知る。後宮の女性たちと謀って狂王を殺し、イムリエルやジョスリンと共に脱出する。 反逆者の息子であるイムリエルはテールダンジュに送られることになるが、メネケットに向かうフェードルとジョスリンの船に密航する。一行はメネケットから砂漠を通ってジェベ・バルカル(エチオピア)に行き、さらに奥地へと向かいサバ族を見つけ出す。当初は拒否されながらもフェードルは唯一神の名前を手に入れる。 メリザンドはフェードル自身がイムリエルを育てると言う条件でイサンドル女王とその娘たちに危害を与えないと誓う。一行は王都に帰り、フェードルはイムリエルを育てる許しを女王から得る。フェードルは海峡に向かい、唯一神の名前を用いてヒアシンスを呪いから解放する。超自然的な力を使えるようになったヒヤシンスはツィンガン人の指導者になることを拒否し、アルバに渡ってドラスタンの妹シーベルと暮らすことを選ぶ。 イムリエル三部作のあらすじKushiel's Scionイムリエルはフェードルとジョスリンに育てられる。実母のメリザンドは脱走して行方不明となり、やがてイムリエルは宮廷で暮らし始める。イサンドル女王はイムリエルを夫ドラスタンの姪のドロレイと結婚させようとするが、イムリエルはイサンドルの長女シドニーを愛するようになる。イムリエルを憎む、反逆者イシドールの私生児マズリンがシドニーの護衛となり、恋のライバルとなる。 イムリエルは、親友イーモンのいるティベリウム(ローマにあたる)留学に旅立つ。ティベリウムでは大学に通い、乞食の哲学者カニスと知り合う。人妻クラウディアと関係を持ち、Unseen Guildに勧誘される。新しく得た友のルキウスの婚儀のためにルッカ(ルッカにあたる)に行くが、花嫁は誘拐されルッカは包囲される。ルキウスには祖先のガルスが乗り移り、包囲に対抗する。カニスはイムリエルを救い、母に送られたと言って死ぬ。ルッカは水攻めにあうが、ガルスが地獄への門を開いて水を流し出した後、ルキウスから去る。ティベリウムとテールダンジュの援軍が到着し、戦いはルッカの勝利に終わる。 イムリエルはテールダンジュに帰り、フェードルにGuildの話をし、長年の間に母メリザンドから送られた手紙を読む。 Kushiel's Justiceイムリエルは女王の命に従ってドラスタンの姪のドロレイと結婚する決意をし、シドニーの妹のアレースはドロレイの兄でドラスタンの世継ぎであるタローカンの許嫁となる。アルバは姉妹の息子が相続する母系主義を取るため、イムリエルに息子が生まれればタローカンの世継ぎとなる。イムリエルはアルバ文化を学ぼうとするが、シドニーと愛し合うようになり苦しむ。ドロレイが王都に到着し、イムリエルと婚儀を挙げるが、イムリエルは他の女性を愛していると告白する。 イムリエルはドロレイとアルバに行きクランデリーで暮らし始める。マグウィン・ドーンと呼ばれるアルバの魔術師の女モルウェンに呪いをかけられる。ドロレイは身ごもるが、モルウェンは生まれるはずの息子がアルバを破滅に導く幻視をイムリエルに見せる。マグウィン・ドーンの指導者バーリクが変身した巨大な熊がイムリエルに瀕死の重傷を負わせ、ドロレイを殺してテールダンジュに逃げる。アルバの習慣に従い、イムリエルとアルバの戦士たちはバーリクの頭をドロレイの足元に埋めることを誓い、バーリクを追ってテールダンジュに来る。 一行はフラットランズ(ベルギー、オランダ、ルクセンブルクにあたる)に向かい、バーリクがイェシュト人の巡礼の一行の中にいたことを知る。スカルディアを迂回して船で行くが難破し、数を減らしながらもヴラルランド(ロシアにあたる)に着く。イムリエルは単独で極寒の奥地にバーリクを追い、バーリクは抵抗せず首をはねられる。イムリエルはマズリンと再会し、二人で首を持って帰りの途に着く。アルバではシドニーが待っている。ドロレイの足元にバーリクの首を埋め、イムリエルとシドニーはテールダンジュに向かう。 Kushiel's Mercy王都エルーアでは、反逆者の息子イムリエルと次の女王シドニーの交際を喜ばない人々がいる。女王は、イムリエルが母メリザンドを見つけ出さない限り、シドニーがイムリエルと結婚するなら世継ぎの地位を失うと決める。イムリエルは、メリザンドの居場所について情報を得るため、同盟国アラゴニアの敵のカルターゲ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビアにあたる、古代カルタゴの領域)の外交団の王都入りを助ける。カルターゲ人たちは日食を祝う祭りの準備を進めるが、イムリエルはカルターゲ人のUnseen Guildメンバーに針を刺され、失神する。 イムリエルが正気を取り戻した時、すべては一変している。テールダンジュはカルターゲと同盟を結び、シドニーはカルターゲの将軍アステガルと婚約している。イムリエルはこの狂気が王都だけの現象であることを知り、王都の外にいたバルクィール・ド・ランヴェールの助けを得てサイセラ(キプロスにあたる)に行き、母メリザンドとその恋人プトレマイオス・ソロンとと会う。 賢人ソロンはカルターゲの魔法が王都の人々を狂気に陥れたことを教え、魔法を解く方法を教える。ソロンはイムリエルの顔を別人に変える。アステガルの兄弟の魔術師は心を読めるため、イムリエルの記憶を変え別人だと思い込むようにする。イムリエルはカルターゲに向かう。 カルターゲでイムリエルはUnseen Guildの助けを得てシドニーに近づく。シドニーとイムリエルは 互いに理由を知らないまま魅かれあい、シドニーがイムリエルにキスをした時、ソロンの魔法は解けてイムリエルは記憶を取り戻す。そしてシドニーの背中の魔法の入れ墨を切り取った時シドニーは魔法を解かれ、記憶を取り戻す。イムリエルは魔術師を殺す。 二人はアラゴニア人が立てこもる首都アミルカールに逃げ込み、少数民族のユスケリア(バスクにあたる)に自治権を与える代わりに助勢を得てカルターゲ軍を倒し、アステガルを殺す。テールダンジュに戻り、反乱軍を率いるアレースとバルクィールに合流する。王都に侵入し、石を見つけて悪魔を解放する。呪いは解け、人々は正気に戻り、カルターゲはアラゴニアに降伏する。アレースはタローカンとの婚約を解消し、かわりに叔母ブリーディアの養女となり、大クルアハと並ぶ権威を持つ白魔術師のオラムとなるべく訓練を受ける。イムリエルとシドニーは翌年の夏に結婚する。 モイリン三部作のあらすじNaamah's Kissアレースの時代から約200年後、マグウィン・ドーンの母フェインシュとテールダンジュの祭司の間に生まれたモイリンは、荒野で母一人に育てられる。愛するイニスクランの領主の息子シリアンに死なれ、モイリンはマグウィン・ドーンの魔術の修行をするが、アルバを離れよとの女神のお告げを受ける。モイリンはアルバの首都ブリン・ガリドゥムに行って、符牒を見せて祖先アレースの資金を引き出す。 モイリンはテールダンジュの王都エルーアに着き、王妃の愛人のラファエル・デ・メレリオットに助けられる。モイリンはシナ(中国にあたる)から来た道士ロ・フェインから気を学び、父と初めて会う。ラファエルは交霊術のサークルにモイリンを呼び、モイリンの魔力を使って霊を呼び出す。シナの代表団がエルーアに来て、ロ・フェインと弟子のバオを連れ帰る。魂が告げるままに、モイリンは同行し、バオと愛し合うようになる。 一行はシナの天都について皇帝に謁見する。皇女の雪虎の中に龍が捕えられたため、雪虎は狂気に落ちている。龍を解放するため、モイリンと雪虎は白翡翠山に向かうが、そこで皇帝と反乱軍の戦争が勃発する。雪虎は湖に入り、龍が解放される。龍は反乱軍の火器の神雷を破壊し、戦争は終結する。反乱は終結するが、バオは殺される。ロ・フェインは命をなげうった道術により、モイリンの魂の半分を与えバオを蘇らせる。モイリンは人々の神雷の記憶を消す。バオは師の死に衝撃を受けて姿を消し、モイリンは魂の半分を持つバオを探してタタール(モンゴルにあたる)に向かう。 Naamah's Curseモイリンはバオを探して長城を超えタタールに入る。冬をタタールのキャンプを過ごし、部族の集会でバオに再会する。だがバオは父アーシュラン将軍の姪で、大可汗の娘と結婚している。バオを取り戻すため、モイリンは弓の試合で勝つが、不正を疑われてヴラリア人(ロシア人にあたる)に売られる。リヴァでイェシュト人の総主教ピョートル・ロストフのもとに囚われる。その甥のアレクセイの助けで一緒に逃げ出す。追いかけてきた総主教をモイリンが倒したところにタタール人が助けに来る。バオが"鷹と蜘蛛の女王"のもとに行ったと聞き、追いかけてバクティプール(ネパールにあたる)の"鼠の貴婦人"アムリタの助力を得る。バオは女王のもとで阿片中毒となっている。アムリタの助けを借りてクルギリ(チベットの一地域に当たる)を攻略し、バオとダイアモンドを取り戻す。アムリタは不可触民をカースト最下部に受け入れることを発表する。モイリンとバオは結婚し、ラファエルと対決するためにテールダンジュに戻ることにする。 Naamah's Justiceモイリンとバオはテールダンジュに戻るが、ラファエルはティエリー王子と共に新大陸に行って不在である。モイリンは死んだジェハンヌの娘のデシリーの庇護者となる。ティエリー王子は帰らず、ダニエル王は絶望のあまり自殺する。宰相のロジエルはデシリーの摂政となり、デシリーをトリスタン王子と婚約させる。モイリンとバオはティエリー王子を見つけるため、バオ、デニス、バルサザールと共に新大陸に行く。一行は新大陸でアラゴニア人に迎えられ、現地のアッチュアトリ皇帝に助力を求め、皇帝はモイリンと一夜を過ごす条件で受け入れる。一行は奥地に進むにつれて障害に遭い数を減らす。ジャングルの川をさかのぼるが、食料は枯渇し病人が出る。一行はラファエルの治める村に着き、ティエリー王子を見つけるが、ラファエルは王子を解放しようとしない。ラファエルは黒蟻の軍団を操ってサパ・インカ(インカ帝国にあたる)のクスコ(クスコにあたる)を征服する。モイリンは霊を呼び出し、霊はラファエルを殺す。一行はティエリー王子を連れて帰国する。秘密裏にテールダンジュに入国し、ティエリー王子はトリスタン王子を逮捕し、王位に着く。モイリンとバオはアルバに行き、バオはモグウィン・ドーンの試練を受ける。 登場人物主要人物
テールダンジュの王侯貴族
テールダンジュのその他の人々
他国の人々
クシエルの遺産シリーズにおける主な地名テールダンジュ天使国、エルーアと仲間の天使の末裔が住む、フランスにあたる。7つの領にわかれる。
ヨーロッパにあたる諸国と地域
ヨーロッパ外にあたる諸国
特定の国に属さない民族
脚注
外部リンク |
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