ギムネマ酸(ギムネマさん、Gymnemic acid)類は、キョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)のホウライアオカズラ(Gymnema sylvestre)の葉から単離される配糖体である。ジジフィンやホズルシンといったギムネマ酸類は、抗甘味化合物(甘味抑制物質)である。この葉を噛んだ後は、ショ糖の溶液の甘味を感じなくなり、ただの水のように感じる。
20種類以上のギムネマ酸の類縁体がホウライアオカズラの葉から見出されている[2]。ギムネマ酸Iが最も高い抗甘味作用を有している。ギムネマ酸Iはアスパルテームといった人工甘味料や甘味タンパク質のソーマチンといった天然甘味料を含むほとんどの甘味料の甘味を抑制する。この抗甘味活性は可逆的であるが、舌が甘味を再び感じるようになるには10分以上を要する[1]。
脚注
- ^ a b Kurihara, Y. (1992). “Characteristics of antisweet substances, sweet proteins, and sweetness-inducing proteins”. Crit. Rev. Food Sci. Nutr. 32 (3): 231-252. doi:10.1080/10408399209527598. PMID 1418601.
- ^ AD kinghorn and CM Compadre. Less common high-potency sweeteners. In Alernative Sweeteners: Second Edition, Revised and Expanded, L O'Brien Nabors,Ed., New York, 1991. ISBN 0-8247-8475-8
外部リンク
関連項目