キリング・グラウンド (アルバム)
『キリング・グラウンド』(Killing Ground)は、イングランドのヘヴィメタル・バンド、サクソンが2001年に発表した15作目のスタジオ・アルバム。 解説「クリムゾン・キングの宮殿」はキング・クリムゾンのカヴァーで、ビフ・バイフォードは2016年のインタビューにおいて「俺はプログ・ロックが大好きで、中間部にはスキッツォイド・マンに影響を受けたジャズ・ロック風味も取り入れてみた」「若いファンは、俺達の曲だと思うだろうね!」と振り返っている[5]。本作収録曲「カミング・ホーム」は、2009年発表のアルバム『イントゥ・ザ・ラビリンス』において、スライドギターをフィーチャーしたブルース・アレンジでセルフ・カヴァーされた[6]。 ヨーロッパで発売された限定デジパック盤には、バンドが過去の曲を再録音した8曲入りのボーナス・ディスク『クラシックス・リレコーデッド』が追加された。また、日本初回盤CD (CRCL-4793/94)は、『クラシックス・リレコーデッド』の全編を抱き合わせたのに加えて、アルバム本編にボーナス・トラック「バックス・トゥ・ザ・ウォール」(1979年発表のデビュー・アルバム『サクソン』収録曲の再録音)が追加された[7]。なお、これらのリメイクは元々、アルバム『メタルヘッド』(1999年)の制作時に録音されており、2002年には「ヘヴィ・メタル・サンダー」、「パワー・アンド・ザ・グローリー」、「747(ストレンジャーズ・イン・ザ・ナイト)」、「ネヴァー・サレンダー」も加えた全13曲入りのセルフ・カヴァー・アルバム『Heavy Metal Thunder』がリリースされた[8]。また、2017年に発売されたCD11枚組+DVD3枚組のボックス・セット『Solid Book of Rock』には、本作のアルバム本編(「バックス・トゥ・ザ・ウォール」は除く)と、『クラシックス・リレコーデッド』の全8曲も含まれている[9]。 Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け、アルバムの全体像に関して「ソングライティング面でのムラの無さに関しては、印象的だった前作『メタルヘッド』と比べるとやや劣っているが、『キリング・グラウンド』にも、そこそこ輝かしい瞬間がある」、「クリムゾン・キングの宮殿」のカヴァーに関して「明らかにサクソンらしいサウンドに仕立てられている」と評している[10]。 収録曲特記なき楽曲はサクソン作。
日本盤ボーナス・トラック
クラシックス・リレコーデッド
参加ミュージシャン脚注
外部リンク
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