ビフ・バイフォード
ビフ・バイフォード(Biff Byford, Peter Rodney Byford、1951年1月15日 - )はイングランド出身のロック・ミュージシャン、ボーカリスト、作曲家。 1980年代に勃興したNWOBHMムーブメントを代表するヘヴィメタル・バンド「サクソン」のリードシンガーとして著名。 キャリアイングランド・ウェスト・ヨークシャー州にあるホンリーという村で生まれ育つ。 1970年頃からブルー・コンディションなるバンドで歌った後、1976年にグラハム・オリヴァー(ギター)、ポール・クイン(ギター)、スティーヴ・ドーソン(ベース)、ピート・ギル(ドラムス)らとともにサン・オブ・ア・ビッチ (Son of a Bitch) を結成。1978年にサン・オブ・ア・ビッチは名前をサクソン (Saxon) と改め、翌1979年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースする。折からのNWOBHMの波に乗り、1980年から1986年までの間に8枚のアルバム、5曲のシングルをそれぞれUKトップ40に送り込んだ。なお、ドーソン脱退後に制作されたアルバム『ロック・ザ・ネイションズ』(1986年)のレコーディングでは、ベースも兼任した[1]。 その後サクソンの人気は衰え、1995年にはオリヴァーとドーソンが脱退して同じくサクソンを名乗るバンドを結成して活動し、裁判沙汰になるなどの混乱に見舞われた[2]。 バイフォード率いる本家サクソンは地道にレコーディングを続け、1990年代の多くをドイツを中心としたツアー活動に費やした。バイフォード自身は本業の傍ら、2003年からアマデウス・オーケストラの運営監督等も務めた。 そして2007年、アルバム『ジ・インナー・サンクタム』(The Inner Sanctum) のリリースとともにサクソンは再び脚光を浴びることになり[3] 、その年の4月、バイフォードは自叙伝 Saxon - Never Surrender を発表した。 オンライン・ミュージック・マガジン Gigwise.com の2010年1月18日付の記事によれば、バイフォードは2011年の国勢調査に向けて、イギリス人にヘヴィメタルを新しい宗教として立ち上げ、崇拝するキャンペーンを開始したとのこと[4]。これは2001年にブームとなった「ジェディズム」(en:Jedi census phenomenon、スター・ウォーズの「ジェダイ」を宗教化すること)にあやかったもの[5]。 2020年2月、初のソロ・アルバム『School of Hard Knocks』をリリースしており、同作にはサクソンでの盟友ニッブス・カーターに加えて、フィル・キャンベル、アレックス・ホルツヴァルト、ニコラス・バーカー、デイヴ・ケンプ、フレドリック・オーケソンといったゲストが迎えられた[6]。2021年には、息子のセブ・バイフォードと共に結成したサイド・プロジェクト「ヘヴィ・ウォーターズ」によるアルバム『Red Brick City』を発表し、ここではバイフォードはボーカルとベースを兼任している[7]。 ディスコグラフィサクソン→詳細は「サクソン (バンド)」を参照
ソロ・アルバム
ヘヴィ・ウォーター
ゲスト参加
脚注
外部リンク |