キスケBOXキスケBOX(キスケボックス)は、愛媛県松山市にある複合商業施設。JR松山駅前にあり、ボウリング、カラオケ、天然温泉、宿泊施設、麻雀、屋内型テーマパークがある[1]。パチンコチェーン「ホームラングループ」の「キスケ」(現代表・山路義則)が、自社のパチンコ店・ボウリング場敷地内で温泉を掘削して2001年に開業した。 2007年、建物の屋上にセダムを植えて屋上緑化を行う。緑化面積は約3,700平方メートルで建物一棟の屋上緑化としては日本最大級である。 キスケ日本人移住農民として日本統治時代の朝鮮に渡り、農場経営や米穀卸などをしていた日野喜助(1887年生)が戦後日本に引き揚げたのち、在日朝鮮人たちがパチンコ店で成功しているのを見て、自らも1952年ごろに今治市常磐町3丁目(今治商店街)でパチンコ店「サンスリー」を開業、パチンコチェーン「ホームラン」として成功[2][3][4][5][6][7]。喜助は温泉発掘も始め、1960年代には伊予宝塚温泉開発社も経営[8]。1960年には息子の日野博行が、1972年には喜助が衆議院議員総選挙に愛媛県第1区より立候補したがいずれも落選した。博行(1922-2010)は、愛媛県内と関東一円に約70軒のパチンコ店を経営し、1963年には社会福祉事業家の高木秀雄とともに精神障害者施設日野学園を創立のほか、日本遊技関連事業協会副会長などを務めた[9][10][4]。 「キスケ株式会社」は1970年に喜助の娘の山路照子(愛媛県越智郡魚島村出身)が「中四国産業開発」として創業、キスケボウル を開業[5][11][12]。照子は1975年にホームラン有限会社取締役として法人税法違反で執行猶予付き懲役刑を受ける[12]。同年、東京で不動産事業を開始し九段中央ビル竣工、福岡パーキングを購入、以降、パチンコ店ホームランの支店(のちの「PAO」)を各地で開業し、1993年よりカラオケ事業を開始[11]。 2001年に天然温泉を基にキスケBOXを建設し、翌2002年に先代の名を採って社名をキスケと変更、2008年には本社を今治より松山に移転[5][11]。キスケBOXのほか、パチンコ店「Pao(パオ)」を松山市・伊予郡・今治市で8店舗、マンションKBコート、キスケビル、ロードサイド物件、東京の新橋、五反田、日本橋室町などに喜助ビルを所有し、パーキング事業も展開している[1][11]。関連会社に不動産、労働者派遣、有料職業紹介を事業とする「株式会社呑吐樋(どんどび)[13]」があり、創業者照子の孫でキスケ副社長の山路大助(1983年生、筑波大学卒)が代表を務める[14][15]。 施設2008年4月時点。
松山温泉掘削した温泉は、松山温泉として当施設で利用されている。また、2本目の源泉を掘削していたが、地下1,700mから摂氏62.1度の温泉が湧出した。同社では、1号源泉と混合して46.0℃で露天風呂と大浴場で使用している。その他の湯船は、少し温めの1号源泉を使用している。[16] 注:効能はその効果を万人に保障するものではない。 交通
→「松山駅 (愛媛県) § バスのりば」を参照
周辺脚注
関連項目外部リンク
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