ガオ州
ガオ州(ガオしゅう、フランス語: Région de Gao)はマリ共和国第7の州[1]。州都はガオ[2]。面積は10万平方キロメートル、人口は約73万人(2022年国勢調査[3])。 歴史
ガオ州は1960年6月7日の州制施行の際に創設された。当時はマリ北部のほぼ全域を管轄しており、面積は約82万平方キロメートルで国土の約65パーセントを占めていた。1977年7月12日に州の西半分がトンブクトゥ州として、1991年に州北部がキダル州として、2011年12月14日に州東部がメナカ州として[4](発足は2016年[5])それぞれ分離し、現在は創設時の1割程度にまで縮小している[6]。 2012年4月6日にマリ反政府勢力アザワド解放民族運動(MNLA)が一方的に独立宣言したアザワド(国際的に未承認)の一部分を構成しており、特にガオには暫定首都がおかれた[7]が、同年6月27日のMNLAとイスラム軍事組織アンサル・ディーン間の戦闘の結果、MNLAはガオより駆逐され、アンサル・ディーンがガオなどマリ北部を支配下に収めたと宣言した[8]。活発になったイスラム系反政府勢力の動きに対し、2013年1月、フランスが軍事介入を実施。ガオに対して、ミラージュ戦闘機などの航空機により空爆が行われた[9]。 地理ガオ州はトンブクトゥ州の西に隣接し、キダル州の南に隣接し、メナカ州の西に隣接している。南ではブルキナファソおよびニジェールと国境を接している。州内の主要な都市としてガオの他、ブーレム、バンバが挙げられる。 住民その多くはソンガイ族、ボゾ族、トゥアレグ族、バンバラ族、アラブ人(クンタ氏族、ラマール族(Lamhar)、タジャカント族等)、Peuls (Gabéro, Sidibé, Wani, Baazi, Fafa...)で占められる。
下部行政区画2023年2月以降、ガオ州は国内最多となる16つの圏(Circle)に分かれている[10]。圏の下は34郡[10]、53コミューン、1,220村・フラクスィオン・カルティエの順に細分化されている[11]。
2012年から2023年までは以下の4圏に分かれていた[4]。 1991年から2012年までは以下の4圏に分かれていた[12]。 脚注
関連項目
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