カレンO(カレン・オー、本名: Karen Lee Orzolek, 1978年11月22日 - )は、ニューヨークで結成されたロックバンドヤー・ヤー・ヤーズのボーカリスト。
生い立ち
韓国人の母とポーランド人の父の間に生まれる[1][2][3]。韓国で生まれ、ニュージャージー州イングルウッドで育った[4]。オベリン大学で学んだ後、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学校へ移った。現在はロサンゼルスを拠点にしている。
キャリア
ヤー・ヤー・ヤーズのフロントウーマンとしてよく知られる。また、友人のファッション・デザイナークリスチャン・ジョイが制作した奇抜なファッションでも注目を集めている。バンドを始めた頃は、ライブ中に奇抜な行動をとっていたことで知られるようになった[2]。
『PLAYBOY』の表紙を飾るオファーを受けたことがあったが、「将来やるかもしれないが、今やるべきこととは思えない」として断った[5]。しかしその後のAP通信のインタビューで、もう絶対にやる気はないと語った[6]。
2003年、オーストラリアでリヴィッド・フェスティバルのツアー中、シドニーのメトロ・シアターのサイドショーでダンス中にステージを踏み外し、渋々病院に運ばれた。数日後、ライアーズのアンガス・アンドリューに車椅子を押されて姿を現した[7]。
2004年と2005年の2回にわたり『スピン』誌の「セックスの女神」賞に選ばれた。2006年には『ブレンダー』誌の「最もセクシーなロックミュージシャンの女性」の一人に選ばれた[8]。
2008年、「ネイティブ・コリアン・ロック」というサイド・プロジェクトを立ち上げた[9]。
サウンドトラック
2005年の映画『蝋人形の館』の中の曲 "Cut Me Up" でハー・マー・スーパースターと共演。『jackass number two』では、ピーチズ、ジョニー・ノックスヴィルと "Backass" を録音した。2007年の『アイム・ノット・ゼア』ではボブ・ディランの「追憶のハイウェイ 61」をカバーした[10]。2011年のデヴィッド・フィンチャー監督の映画『ドラゴン・タトゥーの女』では、トレント・レズナーと連名でレッド・ツェッペリンの「移民の歌」をカバーしている[11]。
『かいじゅうたちのいるところ』
元恋人のスパイク・ジョーンズが監督した2009年の映画『かいじゅうたちのいるところ』では、カーター・バーウェルとともに作曲の全てを担った。サウンドトラックは「カレンO・アンド・ザ・キッズ」名義で発表された[12]。ヤー・ヤー・ヤーズのバンド仲間ニック・ジナーと作曲した「オール・イズ・ラヴ」は、第52回グラミー賞の「映画、テレビその他映像メディア用に作曲された曲」にノミネートされた[13]。
参考文献
- ^ Chi, Minnie (2003年7月18日). “Half Korean, 100% Rock Star” (英語). Asia Pacific Arts. 2011年5月30日閲覧。
- ^ a b Shefield, Rob (2006年4月7日). “Yeah Yeah Yeahs: Goth, Nerd, Slut” (英語). Rolling Stone. 2007年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月30日閲覧。
- ^ Catucci, Nick (2009年3月29日). “The Yeah Yeah Yeahs Return With New Album 'It’s Blitz!'” (英語). New York Magazine. 2011年5月30日閲覧。
- ^ Gorce, Tammy La (2003年11月16日). “Success Stories In New Jersey Rock: The Un-Springsteen” (英語). ニューヨーク・タイムズ. 2011年5月30日閲覧。 “All of which is fine by Ms. O, 24, an Englewood native who still lives in Bergen County but declined to say where. Any rock star who struts around in outfits made specifically for her by the designer Christian Joy can expect some of that, she said.”
- ^ “Yeah Yeah Yeahs - O Says No To Playboy” (英語). contactmusic.com (2003年6月10日). 2011年5月30日閲覧。
- ^ “Yeah Yeah Yeahs’ deal with fame and change” (英語). MSN (2007年8月2日). 2011年5月30日閲覧。
- ^ “Boys with the hoods clean up” (英語). The Sydney Morning Herald (2003年10月13日). 2011年5月30日閲覧。
- ^ Errico, Mike (2006年12月). “Hottest Women of...Rock” (英語). Blender Magazine Online. 2007年2月9日閲覧。
- ^ Winistorfer, Andrew (2008年7月21日). “Native Korean Rock & The Fishnets” (英語). Prefix. 2011年5月30日閲覧。
- ^ “New Karen O – “Highway 61 Revisited” (Stereogum Premiere)” (英語). Stereogum (2007年10月25日). 2011年5月30日閲覧。
- ^ “Trent Reznor and Karen O Cover Led Zeppelin” (英語). Pitchfork (2011年5月27日). 2011年5月30日閲覧。
- ^ Galazka, Kasia (2007年11月20日). “Karen O is Where the Wild Things Are” (英語). Paste Magazine. 2011年5月30日閲覧。
- ^ “Karen O's 'Where The Wild Things Are' song replaces Miley Cyrus in Grammys” (英語). NME (2009年12月11日). 2011年5月30日閲覧。
外部リンク
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