カシラダカ
カシラダカ(頭高、学名:Emberiza rustica)は、スズメ目ホオジロ科に分類される鳥類の一種である。和名の由来は、興奮すると頭頂部の羽を立たせることによる。 分布スカンジナビア半島からカムチャッカ半島までのユーラシア大陸高緯度地域と、アリューシャン列島で繁殖し、冬季は中国東部に渡り越冬する。また、中央アジアに渡る個体もある。 形態体長が約15 cm、翼開長が約24 cm[3]。後頭部に短い冠羽がある。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上から白い側頭線がある。体の上面は茶色で黒い縦斑がある。体の下面は白色である。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面に淡褐色になる。外観はホオジロのメスに似ている。 生態平地から山地の明るい林や林縁、草地、農耕地、アシ原に生息する。繁殖期はつがいで生活するが、それ以外は数羽から100羽程の群れを作って過ごす。 巣は地上または枝の上に椀形ものを作る。卵数は4~6個である。 越冬時は地上を跳ね歩きながら時々冠羽を立てて、草木の種子を採食している。 地鳴きは「チッ、チッ」。越冬期の後期では日本でも囀りを聴くことができる。ホオジロやアオジ等より早口で複雑な囀りである。囀りを日本語で表記するのは簡単ではない。 種の保全状況評価国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、2016年から危急種(VU)の指定を受けている[1]。日本の高知県で、準絶滅危惧(NT)の指定を受けている[4]。 人間との関係
脚注
参考文献
関連項目
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