カサンドラ (軽巡洋艦)
カサンドラ(HMS Cassandra)はイギリス海軍の軽巡洋艦。カレドン級。 艦歴ヴィッカース社で建造。1916年3月起工。同年11月25日進水。1917年6月就役。 最初はグランドフリートの第6軽巡洋艦戦隊に所属した。1917年8月15日、フェア島で座礁。 1918年11月21日、Edwyn Alexander-Sinclair少将率いる軽巡洋艦「カーディフ」、「カラドック」、「シアリーズ」、「カサンドラ」、「カリプソ」などはバルト海へ向かった[1]。11月29日にコペンハーゲンに到着し燃料補給を行ったが、石炭船が座礁したため石炭焚きの掃海艇への補給は行えなかった[2]。バルト海には機雷の危険があったが、可能な限り早く艦隊に来てもらいたいとのコンスタンティン・パッツからの要請を受け、部隊は掃海艇抜きで出発することとなった[2]。リバウを経てレバルへ向かう際、Sinclairは時間短縮のため安全とされる水路から外れた航路をとった[3]。 12月5日未明、オーゼル島沖で「カサンドラ」は触雷した[4]。機雷は機関室の直下で爆発し、動力は失われた[4]。艦を救える見込みはなかった[4]。ボートは凍り付いていたため、まず駆逐艦「Westminster」が風上側から乗員の収容を試みたが、14名しか収容できなかった[4]。次いで駆逐艦「ヴェンデッタ」が風下側から向かい、乗員の大半を収容した[4]。その時点でもまだ「カサンドラ」には艦長ら残っており、「シアリーズ」がどうにかボート1艘を降ろして派遣した[4]。その後「カサンドラ」は沈没した[4]。死者は爆発で死亡した10名と「ヴェンデッタ」への収容の際に海に転落した1名の計11名であった[4]。 脚注参考文献
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