オン・ア・ストーリーテラーズ・ナイト
『オン・ア・ストーリーテラーズ・ナイト』(On a Storyteller's Night)は、イングランドのハードロック・バンド、マグナムが1985年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。FMレコード移籍第1弾アルバムとしてリリースされたが、バンドは後にポリドール・レコードとの契約を得て、結果的にはFMからの唯一のリリースとなった[3]。 背景本作よりジム・シンプソンが加入。また、フィル・ライノットと共に活動していたマーク・スタンウェイがバンドに復帰し、スタンウェイは2009年のインタビューにおいて当時の状況を「妻と子供3人を支えるために生計を立てる必要があって、その間フィルとチームを組んでいたのさ。僕は6週間マグナムを離れていただけで、それからも全部のアルバムに参加してきたし、公式に脱退したわけじゃないんだ」と語っている[4]。 前2作に引き続き、ロドニー・マシューズがアートワークを手掛けた[3]。プロデュースは、既にフィル・ライノットやシン・リジィとの仕事で知られ、後にカテドラルやクレイドル・オブ・フィルス等の作品も手掛けるキット・ウールヴェンによる[5]。 反響・評価本作からの先行シングル「Just Like an Arrow」は全英シングルチャートで83位に達した[6]。続いて5月に本作がリリースされると、全英アルバムチャートでは7週チャート圏内に入り、最高24位を記録[1]。また、マグナムは本作でスウェーデンにおいてもチャート入りを果たし、2回(4週)にわたって44位を記録[2]。 『Classic Rock』誌等に寄稿しているジャーナリストのデイヴ・リングによれば、本作は2004年の時点においても、ファンからマグナムの最高傑作とみなされてきたという[7]。 2005年リマスターCDオリジナル・リリースから20周年を迎えた2005年に発売されたリマスターCD(CMQDD1115)は、デモ音源8曲と約25分のインタビューが収録されたボーナス・ディスクが付属した2枚組CDとなった[8]。 収録曲全曲ともトニー・クラーキン作。
2005年リマスターCDボーナス・ディスク
カヴァー「Les Morts Dansant」は、パティ・スマイスのアルバム『Never Enough』(1987年)において、「Call to Heaven」と改題した上でカヴァーされた[9]。 参加ミュージシャンアディショナル・ミュージシャン
脚注
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