オルト炭酸(オルトたんさん、orthocarbonic acid)またはメタンテトラオール(methanetetrol)は化学式 H4CO4(または、C(OH)4 CH4O4)で表されると考えられる炭素のオキソ酸であり、弱酸の一種、また、最小の4価アルコールとも見なすことができる。
仮に生成したとしても、即座に二酸化炭素と水へ分解すると考えられ[2][3]、単独での存在は確認されていないが、エステルは比較的安定であり、市販されている物もある。
オルト炭酸エステルの例
Rを炭化水素基とすると、4つのヒドロキシ基の内、1つがエステル化されたオルト炭酸モノエステル(一般式: C(OR)(OH)3)、2つがエステル化されたオルト炭酸ジエステル(一般式: C(OR)2(OH)2)、3つがエステル化されたオルト炭酸トリエステル(一般式: C(OR)3(OH))、4つ全てがエステル化されたオルト炭酸テトラエステル(一般式: C(OR)4)の4つが考えられる(また、Rが複数ある場合、それぞれに異なる基が結合するパターンもありうる)。
出典
- ^ “Methanetetrol - PubChem Public Chemical Database”. The PubChem Project. USA: National Center for Biotechnology Information. 2011年1月27日閲覧。
- ^ S. Bohm, D. Antipova, J. Kuthan (1997) "A Study of Methanetetraol Dehydration to Carbonic Acid". International Journal of Quantum Chemistry, volume 62, pages 315–322 doi:10.1002/(SICI)1097-461X(1997)62:3<315::AID-QUA10>3.3.CO;2-N
- ^ Carboxylic Acids and Derivatives IUPAC Recommendations on Organic & Biochemical Nomenclature
関連項目