オリベッティ(伊:Olivetti)は、イタリア・ピエモンテ州イヴレーアでタイプライターの製造・販売会社として創業された会社である。
かつては大型コンピューター開発生産事業を行っていた。現在はテレコム・イタリアに買収されて傘下に入り、主にシステムソリューション事業を運営している。フィアットなどと共にイタリアを代表する歴史的会社である。現在の本社は、ピエモンテ州トリノにある。
概説
タイプライターの製造・販売で成功したオリベッティは、計算機の分野にも進出し、世界初の電動式記録卓上計算機の発売や、大型電子計算機「エレア9003(Elea 9003)」の発表を行なったこともあった。
現在の主な生産品目は、以下の通り(Olivettiの公開しているページを基に記述)。
- プリンタ(インクジェット型の多機能プリンタ、および写真印刷用プリンタ)
- ファックス装置
- 卓上計算機
- SOHO向けの極小型システム(PCなどを核とした事務処理システムの意か?)
- 写真複写機、および、レーザープリンタ
- 業務用専用プリンタ
- 以下の分野向けの専用装置
- 銀行業務
- 小売業
- 郵便局
- チケットの移動販売
- 宝くじ販売店舗
- サービスオートメーション(人気などの投票,MAAF)
沿革
日本における事業の沿革
[1]
- 1961年9月 - オリベッティ全額出資による日本法人「日本オリベッティ株式会社」として設立。その後親会社が「ワング・グローバル」(1998年3月)→「ジェトロニクス」(1999年7月)に変更されている。
- 2000年1月 - 社名をジェトロニクス・オリベッティ株式会社に改める。
- 2002年4月 - ジェトロニクス株式会社となる。
- 2007年5月 - NTTデータがジェトロニクスとの戦略的パートナーシップを結び、NTTデータが株式の7割を保有する合弁会社・NTTデータジェトロニクス株式会社となる。
- 2020年3月 - ジェトロニクスが保有する当社株式をNTTデータに譲渡。これによりNTTデータの完全子会社となる。
- 2021年10月 - NTTデータルウィーブ株式会社に社名変更。
オリベッティの救済再建
1964年に実施された、イタリア財界の助力によるオリベッティの再建救済の内容は、以下のようなものである。
- オリベッティ一族の持ち株比率を75%から35%に減らし、経営の実権も事実上一族から離れる
- 大型コンピュータ部門をGEの支配に委ねる
脚注
関連項目
参考文献
- 『大日本百科事典 ジャポニカ 第3巻(えいき-おん)』(株)小学館 (昭和50年2月20日第2版13刷)
外部リンク