オメール・ファルク・ユルトセブン(Ömer Faruk Yurtseven, 1998年6月19日 - )は、トルコのプロバスケットボール選手。ウズベキスタンのタシュケント出身。ポジションはセンター。
来歴
生い立ち
ウズベキスタンで生まれる。両親は共にトルコ人。
フェネルバフチェ
2013年にBSLのフェネルバフチェ・ユルケルと契約した。
2015年10月5日にバークレイズ・センターで行われたNBAのブルックリン・ネッツとのプレシーズンマッチに出場して8得点を記録した。当時17歳であり、NBAのプレシーズンマッチに出場した史上最年少の選手となった。
2016年により多くのプレータイムを求めてフェネルバフチェを退団し、NCAAでプレーするためにアメリカ合衆国へ渡った[1]。
カレッジ
2016年5月16日にノースカロライナ州立大学でプレーすることが発表された。過去にプロチームでプレーしていたためNCAAの規定によりシーズン最初の9試合の出場停止処分を受け、自身が選んだ慈善団体に1000ドルを寄付した。
1年目のシーズン終了後に2017年のNBAドラフトへアーリーエントリーしたが、ドラフトコンバインの結果を踏まえてエントリーを取り下げ、大学に残った。
2年目の2017-18シーズン終了後にジョージタウン大学へ転校した。3年目の2018-19シーズンはNCAAのレッドシャツ制度(英語版)により公式戦出場はなかった[2]。
4年目のシーズンに復帰し、シーズン終了後にへエントリーしたが、どこからも指名されなかった。
オクラホマシティ・ブルー(2021)
ドラフト後の2020年12月8日にオクラホマシティ・サンダーとエグジビット10契約を結んだが、翌日に解雇された[3]。その後、2021年1月21日にGリーグのオクラホマシティ・ブルーと契約した[4]。
マイアミ・ヒート(2021-2023)
2021年5月14日にマイアミ・ヒートと契約した。8月のサマーリーグにヒートの一員として参加し、その後ヒートと正式契約を結んだ[5]。
2021-22シーズンにNBAデビューを果たした。2022年1月3日のサクラメント・キングス戦から9日のフェニックス・サンズ戦にかけて、ルーキーでは史上初となる4試合連続での15リバウンド以上を記録した[6]。
ユタ・ジャズ(2023-2024)
2023年7月17日にユタ・ジャズと契約した[7]。2024年7月1日、ジャズからウェイブされた[8]。
パナシナイコスBC(2024-)
2024年8月30日、ユーロリーグとGBLに所属するパナシナイコスBCへ1年契約(契約延長のオプション付き)で加入すると発表された[9]。
個人成績
NBA
レギュラーシーズン
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2021–22
|
MIA
|
56 |
12 |
12.6 |
.526 |
.091 |
.623 |
5.3 |
.9 |
.3 |
.4 |
5.3
|
2022–23
|
9 |
0 |
9.2 |
.593 |
.429 |
.833 |
2.6 |
.2 |
.2 |
.2 |
4.4
|
2023–24
|
UTA
|
48 |
12 |
11.4 |
.538 |
.208 |
.679 |
4.3 |
.6 |
.2 |
.4 |
4.6
|
通算
|
113 |
24 |
11.8 |
.535 |
.214 |
.653 |
4.6 |
.7 |
.2 |
.4 |
5.0
|
プレーオフ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2022
|
MIA
|
9 |
0 |
4.2 |
.667 |
.000 |
.333 |
.8 |
.3 |
.0 |
.1 |
2.8
|
2023
|
8 |
0 |
2.0 |
.286 |
.000 |
--- |
.6 |
.1 |
.0 |
.1 |
.5
|
通算
|
17 |
0 |
3.1 |
.560 |
.000 |
.333 |
.7 |
.2 |
.0 |
.1 |
1.7
|
カレッジ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2016–17
|
NCSU
|
22 |
14 |
18.9 |
.457 |
.333 |
.719 |
4.4 |
1.2 |
.2 |
.7 |
5.9
|
2017–18
|
33 |
22 |
23.8 |
.572 |
.500 |
.613 |
6.7 |
.5 |
.5 |
1.8 |
13.5
|
2019–20
|
ジョージタウン
|
26 |
25 |
27.3 |
.534 |
.214 |
.753 |
9.8 |
1.2 |
.5 |
1.5 |
15.5
|
通算
|
81 |
61 |
23.6 |
.539 |
.426 |
.693 |
7.1 |
.9 |
.4 |
1.4 |
12.1
|
代表チームでの経歴
2022年ユーロバスケット(英語版)への出場を控えるトルコ代表のトレーニングキャンプへの参加を拒否した為、代表チームのヘッドコーチであるエルギン・アタマン(英語版)との間に確執が生まれた[10][11]が、翌年の自国開催である2024年パリオリンピックプレ予選(英語版)には出場した[12]。前述の通り2024年にはアタマンがヘッドコーチを務めているパナシナイコスへ加入した。
人物
チェスが好きで、マグヌス・カールセンのファンである[13]。
脚注
- ^ “Ömer Faruk Yurtseven: Fenerbahçe'den Ayrılma Kararı Aldım” (トルコ語). Haberler.com (2016年2月15日). 2022年1月15日閲覧。
- ^ “Georgetown gets NC State transfer Yurtseven” (英語). ESPN.com (2018年4月16日). 2022年1月15日閲覧。
- ^ “Thunder Sign, Waive Omer Yurtseven” (英語). Hoops Rumors. 2022年1月15日閲覧。
- ^ “Oklahoma City Blue Announces 2020-21 Roster” (英語). Oklahoma City Blue. 2022年1月15日閲覧。
- ^ “HEAT RE-SIGNS ӦMER YURTSEVEN” (英語). Miami Heat. 2022年1月15日閲覧。
- ^ “"Omer Yurtseven is the first rookie to record 15+ rebounds since Shaquille O'Neal": The Turkish superstar believes there is no ceiling or limit to his potential” (英語). The SportsRush (2022年1月9日). 2022年1月15日閲覧。
- ^ “Utah Jazz Sign Center Ömer Yurtseven”. 2023年7月18日閲覧。
- ^ “Utah Jazz Waive Ömer Yurtseven”. nba.com. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “Panathinaikos lands Omer Yurtseven”. euroleaguebasketball.net. 2024年8月30日閲覧。
- ^ “Ergin Ataman slams Omer Faruk Yurtseven and his agent Keith Glass”. eurohoops.net. 2024年8月10日閲覧。
- ^ “Omer Yurtseven talks comeback to Fenerbahce, rates PAO's rebuild”. basketnews.com. 2023年7月26日閲覧。
- ^ “Omer YURTSEVEN”. FIBA. 2023年8月20日閲覧。
- ^ “Turkish star Yurtseven putting his opponents in check” (英語). FIBA.basketball. 2022年1月15日閲覧。
外部リンク