オストラヴァ・スヴィノフ - チェスキー・チェシーン線 (チェコ語;Železniční trať Ostrava-Svinov – Český Těšín )は、チェコ国鉄 の鉄道線の名称である。路線番号は321 。なお本頁では、同じ321号線として案内されているオストラヴァ・スヴィノフ - オパヴァ東駅線 についても取り扱う。
1855年、皇帝フェルディナント北部鉄道により、スヴィノフ - オパヴァ間が開業した。1911年から1914年にかけて、オストラヴァ・フリードラント鉄道により、クンチツェ~チェシーン間が開業した。クンチツェ~スヴィノフ間は1964年の開業。
運行形態
超特急「インターシティ(IC)」
オパヴァン 号: プラハ - スヴィノフ - オパヴァ 【週4日運行】
週4日に限り、一日1往復運行されている。スヴィノフ以西は270号線 と直通する。
過去の運行形態
かつては、毎日運行であった。
2019年度に限り、一日2往復の運行であった。
2023年度に、週3日の運行に縮小された他、休日限定で、スーパーシティの種別で「ペンドリーノ ・オパヴァン 」号が南行のみ一日1本運行する様になった。
2024年度に、スーパーシティがインターシティに種別変更となり、月曜日に北行の列車も設定され、上下とも合わせて週4日の運行となった。
超特急「レギオジェット(RJ)」
プラハ - オストラヴァ - ハヴィールジョフ ( - コシツェ )
2時間に1本運行している。オストラヴァ以西は270号線 に乗り入れる。一日5往復に限り、ナーヴシー/ズヴォレン/コシツェまで直通し、チェシーン以東は320号線 に乗り入れる。
2019年以前は、一日6往復がナーヴシー方面に直通していた。2015年以前は、インターシティ(IC)またはユーロシティ(EC)として運行していた。
プラハ - スヴィノフ - オパヴァ
一日1往復運行されている。スヴィノフ以西は270号線 と直通する。2017年末に運行を開始した。
特急「リフリーク(R)」
プラヂェド 号: オストラヴァ - オパヴァ - オロモウツ
ツヴィリーン 号: オストラヴァ - オパヴァ - クルノフ
2時間に1本運行されている。オパヴァ以北は310号線 と直通する。オストラヴァ側は3往復がスヴィノフ駅始発、4往復が271号線 に乗入れてオストラヴァ中央駅始発となる。
快速「スピェシニー(Sp)」【平日】
オパヴァ - スヴィノフ - オストラヴァ - クンチツェ - チェシーン 【平日運行】
平日は1時間に1本運行している(半数がオストラヴァ・ストドルニー - チェシーン間の運行)。スヴィノフ~クンチツェ間は、オストラヴァの都心部を経由するため、270号線 ・323号線 経由となる。全列車クンチツェに停車する。
過去の運行形態
2018年以前は、平日のみ2時間に1本の運行であった。また、全列車コマーロフを通過していた。
2018年末に、ストドルニー - チェシーン間の区間運転が増発された他、休日にもストドルニー - ハヴィールジョフ間で2時間に1本、ハヴィールジョフ以東で一日1往復運行する様になった。
2019年末に、休日の運行が休止となった。
2023年度より、一部がコマーロフ停車となった。
過去の運行系統
ブルンタール → スヴィノフ → クンチツェ → フリードラント 【平日運行、夏季を除く】
一日あたり、片道1本のみ運行していた。スヴィノフ以北特急に併結されていた。夏季は休日ダイヤで運行していた。クンチツェ以南は323号線 に乗り入れていた。
2019-21年度に運行していた。
普通【平日】
オパヴァ~スヴィノフ
1時間に1本運行されている。
2022年以前は、下記のスヴィノフ以東の列車と直通しており、チェシーン発着であった。
クンチツェ → オパヴァ東駅 【平日運行】
一日あたり1本の運行。快速相当の停車駅で運行されるが、オパヴァ・コマーロフにも停車する。
2022年以前は一日2本運行していた。
スヴィノフ~チェシーン
1時間に1本運行されている。この他、午後に限り、クンチツェ - スヴィノフの系統が1時間に1本運行される。クンチツェ - チェシーン間は、快速と合わせて毎時2本の運行となっている。スヴィノフ~クンチツェの列車は、ハヴィールジョフでチェシーン方面の快速と接続する他、半数がスヴィノフでオパヴァ方面快速と接続する。
過去の運行形態
2018年以前は、毎時1.5本(クンチツェ以西は毎時2本)の運行であった。また、毎時1本が上記のスヴィノフ以西の列車と直通しており、オパヴァ発着であった。
2019年度より、快速の増発に伴い、クンチツェ以東が毎時1本に減便となった。
2022年度より、スヴィノフ - クンチツェの区間運転が減便され、午後中心の運行となった。
2023年度より、全列車がスヴィノフで系統分離となった。
快速・普通【休日】
リソホル 号: (オストラヴァ - )スヴィノフ - クンチツェ - オストラヴィツェ
快速。春・夏は一日3往復、秋・冬は一日2往復の運行。うち1往復がオストラヴァ本駅発着となる。スヴィノフ以北は271号線 に、クンチツェ以南は323号線 に乗り入れる。
2018年末に、オストラヴァ→フレンシタートの片道1本のみで運行を開始した。当時は一日1本で、夏季に限り平日も運行していた。クンチツェにも停車していた。2021年末に、一日2-3往復に増発された他、平日の運行を取りやめた。またクンチツェ通過となった。
オパヴァ~スヴィノフ
各駅停車。平日同様、1時間に1本運行されている。
2022年以前は、下記スヴィノフ以東の列車と直通していた。
スヴィノフ~チェシーン
各駅停車。平日同様、1時間に1本運行されている。
2022年以前は、上記スヴィノフ以西の列車と直通していた。
過去の運行系統
(トルジネツ → チェシーン - ) ハヴィールジョフ - クンチツェ - ヴィートコヴィツェ - スヴィノフ
2018年以前は、2時間に1本、全区間普通列車として運行していた。東行は各駅停車で、西行のみシェノフとバルトヴィツェを通過していた。一日1往復に限りチェシーンやトルジネツまで直通し、西行1本のみチェシン以東320号線 から直通していた。
2019年度に限り、クンチツェ - スヴィノフ間に短縮された。クンチツェ以東は快速の休日運行により代替された。
2019年末に、再びハヴィールジョフまで延伸された。上下ともシェノフ・バルトヴィツェ通過となり、東行は全区間普通、西行はクンチツェ以東のみ快速として運行する様になった。
2020年末に、チェシーン方面直通の1往復を除き、停車駅そのままで全区間普通列車として運行する様になった。
2021年末に休止。
臨時列車
鉄道の祝日関連SL(快速)
蒸気機関車。年1日、ボフミーン → クンチツェ → スヴィノフ → ボフミーン間に一日6本、1時間間隔で運行する。クンチツェ以東、323号線 から直通し、スヴィノフ以北は270号線 に直通する。途中、ヴィートコヴィツェを通過する。2017年運行。
オストラヴァの色(普通)
年8日、オストラヴァ中央 → クンチツェ → チェスキー・チェシーン → ナーヴシー間に運行する。うち5日は、2本運行する。クンチツェ以西は323号線 から、チェシーン以東は320号線 に直通する。快速相当の停車駅で運行する。毎年運行している。
2017年は、年4日、一日1本運行であった他、チェシーン止まりであった。2018-2023年度は、年8日、一日1本運行していた。
オストラヴァの色(普通)
夏季に年8日、オストラヴァ中央 → スヴィノフ → オパヴァ間に、一日片道1本の運行。うち5日は、2本運行する。スヴィノフ以東は270号線 と直通する。321号線内は快速相当の停車駅となる。毎年運行している。
2017年は年4日、一日1本の運行であった。2018-2023年度は、年8日、一日1本運行していた。
NATOの日号(普通)
秋に年2日、オストラヴァ空港 - スヴィノフ - オパヴァ間に、一日1往復の運行。スヴィノフ以南は270号線 と直通する。321号線内は快速相当の停車駅となる。2017,18年運行。
ホッケー世界選手権2024 号: コシツェ/ブラチスラヴァ - チャッツァ - ヴィートコヴィツェ 【2024年5月、7日間運行】
2024年度に限り、年7日間のみ運行していた。種別はエクスプレス(Ex)。チェシーン以東は320号線 に直通し、ヴィートコヴィツェからチャッツァまでノンストップであった。
過去の運転種別
超特急「スーパーシティ(SuperCity)
プラハ - オストラヴァ - チェシーン - コシツェ
2017,18年度に、一日1往復運行していた。323号線 経由でオストラヴァ・プラハ方面に乗り入れていた。オストラヴァ本駅 - チェシーン間ノンストップ。
超特急「LEOエクスプレス(LE)」
プラハ→オストラヴァ→チェスキー・チェシーン→コシツェの系統で、一日片道1本のみ運行していたが、2015年12月以降ボフミーンを経由する様になり、321号線を経由しなくなった。
超特急「ユーロシティ(EC)」
2017,18年度に運行。プラハ - オストラヴァ - チェシーン - コシツェの系統で、「ロハーチェ」号が週1往復運行していた。323号線 経由でオストラヴァ・プラハ方面に乗り入れていた。オストラヴァ本駅 - チェシーン間ノンストップ。
2015年以前は、現在のレギオジェット(RJ)の一部がユーロシティとして運行していた。
駅一覧
以下では、チェコ国鉄321号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。
種別
IC:超特急「インターシティ」
RJ:超特急「レギオジェット」
R:特急
Sp:快速
Os:普通
停車駅
■ 印:全列車停車
● 印:一部通過
○ 印:一部停車
|印:全列車通過
321号線本線(チェシーン - オストラヴァ・ヴィートコヴィツェ - オパヴァ)
(*1): 2017年10月16日開業[ 1] 。
クンチツェ - オストラヴァ市街 - スヴィノフ間
脚注