エディ・ブリケル&ニュー・ボヘミアンズ
エディ・ブリケル&ニュー・ボヘミアンズ(Edie Brickell & New Bohemians)は、1980年代半ばにテキサス州ダラスで生まれたオルタナティヴ・ロック・ジャム・バンド。アルバム『星に輪ゴムを』からの、1988年のヒット曲「ホワット・アイ・アム」で広く知られている。彼らの音楽はロック、フォーク、ブルース、そしてジャズの要素を含んでいる。1990年のセカンド・アルバム『ゴースト・オブ・ア・ドッグ』のリリース後、リード・シンガーであるエディ・ブリケルがバンドを脱退し、シンガーソングライターのポール・サイモンと結婚した。2006年、彼女とバンドは新しいウェブサイトを立ち上げ、ニュー・アルバム『Stranger Things』をリリースした。 略歴初期の歴史ニュー・ボヘミアンズは、1980年代初頭にスリーピースバンドとしてスタートし、ダラスの新しいダウンタウンであったディープエルム地区で経験を積んだ。オリジナルのラインナップは、ヴィブラスラップ担当のブラッド・ハウザー、ギター担当のエリック・プレスウッド、ドラム担当のブランドン・アリーをフィーチャーしていた。 ドラマーのアリー、ギタリストのケニー・ウィズロウ、そしてパーカッショニストのジョン・ブッシュは、テキサス州ダラスにある同じ芸術のマグネット・スクール、「舞台芸術とビジュアルアートのためのブッカーT.ワシントン高校」に通っていた。歌手のエディ・ブリケルもこの学校に行っていたが、他のメンバーたちは後々まで彼女を知らなかった。ハウザーによると、エディはアートを学ぶために在籍していた[1]。ハウザーはヒルクレスト高校に通っていて、他のメンバーと同じ近所に住んでいた。ハウザーは、Munch Puppiesに在籍するほか、ケニーを含むThe Knobsのようなさまざまな近所の仲間で組んだバンドで演奏した。 バンドの核となる追加メンバーは1985年に加わった。エディはライブ中にステージ上のバンドに加わるよう促され、ボーカルとして参加することとなった。その最初のライブ・ショーの直後に、Rick's Casablancaでバンドをブッキングしていた地元エージェントが、バンドを観るために連れて来られた。バンドは彼と6ヵ月契約の署名を交わした。半年が過ぎたとき、彼らはディープエルムで定期的なギグを開始した[2]。プレスウッドが脱退し、ケニー・ウィズロウがギタリストとして参加することとなり、1985年7月にダラスのStarck Clubでの初ライブを行った。ジョン・ブッシュはその年の9月にパーカッションとして参加することになった。彼が加わったバンドの最初のライブは、ボ・ディドリーのバック・バンドを務めたダラスのPoor David's Pubで、1985年9月12日のことだった。 「New Bos (ニュー・ボヘミアンズの略称)」は、地元のお気に入りとなり、Theatre Gallery、500 Cafe、Club Dadaなど、現在でも有名なディープエルムのライブ会場にファンが集まるようになった。ボヘミアンズはまた、テキサス州デントンにあるノーステキサス大学のキャンパスで毎年開催される「Fry Street Fair」に定期的に出演した。バンド史において、この期間中、エディの名前はバンド名に使われていなかった。 デビュー・アルバム『星に輪ゴムを』は、商業的成功を収め、アメリカでのトップ10ヒット・シングル「ホワット・アイ・アム」を世に送り出した[3]。続くアルバム『ゴースト・オブ・ア・ドッグ』はそれほど成功しなかった。アルバムのリリース後まもなくニュー・ボヘミアンズは解散した[4]。 最近の動向その後、ニュー・ボヘミアンズはコンピレーション・アルバムとライブ・アルバムをリリースし、新しいマテリアルを録音した。1990年代半ばに、ブリケル、ブッシュ、ウィズロウは、ザ・スリップ (The Slip)として再会を果たした[5]。1997年にニュー・ボヘミアンズとしての再結成が実現。2006年、アルバム『Stranger Things』のリリースのために現在のメンバーがレコーディングとツアーで再会することとなった。 2007年9月3日、ダラスで当時のメンバーであったカーター・アルブレヒトが殺害された[6]。 バンドの曲「Circle」が、ドラマ『コールドケース 迷宮事件簿』と『アグリー・ベティ』のエピソードに使用され、2013年にはポップ・パンク・バンド、ボウリング・フォー・スープによってアルバム『Lunch. Drunk. Love.』でカバーされた。 2014年10月に開催されたノース・オーククリフ・ミュージック・フェスティバルでは、現在のラインナップで、キーボード奏者にしてマルチインストゥルメンタリストのマット・ハバードと共演した。 2017年4月、オーククリフにあるケスラー・シアターでのライブに招聘されて再結成。3夜のライブは完売となった[7]。これらのショーは、学校以外では芸術に触れる機会を持てない才能ある学生たちに、ワールドクラスの音楽教育を提供するオーククリフの学校「La Rondalla」にとって有意義なものとなった。ケニー・ウィズロウは学校の先生となり、生徒たちにステージに上がって歌を歌うよう招き入れた。 2018年、アルバム『Rocket』を伴い再始動。2021年にはアルバム『Hunter and the Dog Star』をリリースした[8]。 メンバー現在のラインナップ
旧メンバー
ディスコグラフィアルバム
シングル
脚注
外部リンク
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