エキスプレス・トラベル
株式会社エキスプレス・トラベル(Xpress Travel Ltd.)とはかつて存在し東京都中央区に本社があった旅行会社である。旧称は日本交通観光株式会社で、東京のハイヤー・タクシー会社日本交通のグループ会社として「トライツアー」の名で長く営業していた。「日本交通観光」時代は、旅行ブーム到来以前から中堅エージェンシーとして実績を重ねており、1971年の与論島ツアー企画以降は同島の観光開発にも大きく貢献した。また、財団法人国際青少年研修協会と協力し、青少年育成事業(国際交流キャンプなど)にも力を入れていた。 2005年になって日本交通の傘下から離れ、その後香港のエキスプレス・グループ(陳恒輝会長)の関連会社となる。首都圏や関西圏に23店舗(2008年11月時点)出店しており、主にマイカルが運営する商業施設サティ内のテナントを中心において展開していた。 沿革
店舗
営業停止問題2008年11月13日、同社(代表取締役社長 陳統武)は社団法人日本旅行業協会(JATA)に対して電話で全店舗を閉鎖した旨について報告を行ったことが明らかになり、同日以降において営業が休止されたままとなっている。同社はJATAの正会員企業であるため万一の経営破綻が生じた場合、同社の客などに対しては弁済制度で代金返還が行われる場合がある[3]。 関東や関西を中心に大型商業施設内などで23店舗(2008年10月1日現在)を展開するなど業容拡大を図ったものの、競合の激化に伴う単価の下落が影響し、2007年9月期の年売上高は約30億4900万円に減少、その後も世界的な経済の減速や旅行需要の低迷、原油価格の高騰による燃油サーチャージへの影響などにより多額の損失を計上、大幅な債務超過に陥った。こうしたなか、2008年11月7日にエキスプレス・グループ・リミテッドより、日本での旅行事業から撤退する意向が通知され、事業を継続すべく新たなスポンサーを募り交渉を続けていたが、不調に終わったものである。 2008年11月14日、東京地裁に自己破産を申請し[2]、19日に破産手続き開始決定を受けた。負債総額は、約6億7,900万円。破産管財人は宮谷隆弁護士[4]ほか。 脚注注釈
出典
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