ウクライナ時間
ウクライナ時間(ウクライナじかん)は、冬季にはUTC+2を、夏時間にはUTC+3を使用している。ウクライナではキエフ時間(ウクライナ語: Київський час)とも呼ばれていて、東ヨーロッパ時間の一部となっている。夏時間は、3月の最終日曜日の03:00(EET)から、10月の最終日曜日の04:00(EEST)まで実施される。 地理ウクライナの国土は経度でおよそ17度の幅があり太陽時間は東端と西端で1.2時間の差がある。また、地理的に国土のほぼ95%は、東ヨーロッパ時間帯に位置している。ザカルパッチャ州の一部は中央ヨーロッパ時間帯に、ルハーンシク州、ドネツィク州の大部分、ハルキウ州の一部は、極東ヨーロッパ時間帯に地理的に位置している。ただし、標準時には東ヨーロッパ時間が採用されている。
夏時間ウクライナでは夏時間は1980年代初頭に導入された[1][2]。2011年9月20日、ヴェルホーヴナ・ラーダ(ウクライナ最高議会)は、東ヨーロッパ夏時間を通年の標準時にすることを決定した[1][3]。2011年10月18日、議会はこれらの計画を否決した[2][4]。 ロシア占領地の時間帯2014年3月18日にロシアが一方的に併合したクリミア半島(クリミア自治共和国・セヴァストポリ)では、同年3月30日にモスクワ時間(通年UTC+3、極東ヨーロッパ時間と同じ)へ移行した[5]。また親ロシア派が2014年に相次いで樹立した事実上の独立国家ドネツク人民共和国(ドネツィク州)とルガンスク人民共和国(ルハーンシク州)の実効支配地域では、同年10月26日にモスクワ時間へ移行した[6]。 2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻の後、9月にドネツィク州、ルハーンシク州、ザポリージャ州、ヘルソン州は一方的に併合された。2023年1月27日、ロシア産業貿易省はこの併合4州がモスクワ時間へ移行する方針を発表した[7][8]。 IANA time zone databasetz databaseのzone.tabには以下の4つのウクライナの標準時が含まれている。
脚注
外部リンク |