ウェスタン・プロヴィンス
ウェスタン・プロヴィンス(英: Western Province)は、南アフリカ共和国の西ケープ州ケープタウンを拠点とするラグビーユニオンチーム。命名権によりDHLウェスタン・プロヴィンス(DHL Western Province)という[1]。カリーカップに所属。 概要南アフリカに14あるラグビーユニオン地域協会の1つ、西部州(Western Province)協会の代表チーム。旧ケープ州における最古のチームであるとともに、南アフリカ最古のチームでもある。地域協会代表チームで唯一、創設以来名称が変わっていない。 西部州協会はケープタウン都市圏を管轄している。スーパーラグビーやユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップなどの国際大会に参戦しているストーマーズの母体でもある。 1892年に開催された第1回カリーカップの優勝チームである。大会5連覇を3回達成するなど、優勝回数は歴代最多。また、南アフリカのチームで唯一オールブラックスから2勝をあげている。ブルー・ブルズと共に、同国において最も成功しているラグビーチームの1つと見なされている。 1世紀以上にわたり、南アフリカラグビーの本拠地と呼ばれるニューランズ・スタジアムを本拠地としてきた。2021年からはケープタウン・スタジアムを使用。 歴史1883年、当時のイギリス領ケープ植民地[注 1]にウェスタン・プロヴィンス(西部州協会)として創設。 1889年、カリーカップの前身となる地域協会の代表チームによる全国大会「ボードトロフィー(Board Trophy)」がキンバリーで開催され、グリクアランド・ウェスト、トランスヴァール、イースタン・プロヴィンスと共に参加。この大会でウェスタン・プロヴィンスは優勝を遂げた[注 2]。 1892年、キンバリーで第1回カリーカップが開催され、ウェスタン・プロヴィンス、グリクアランド・ウェスト、トランスヴァール、ナタール、ボーダーの5チームが参加した。1889年のボードトロフィーに引き続きウェスタン・プロヴィンスが大会を制し、カリーカップの初代王者となった[注 2]。その後、1898年に開催された第5回大会[注 3]まで5連覇を達成した。 1899年、アングロ・ボーア戦争の緊張の高まりを受け、ウェスタン・プロヴィンスとトランスヴァールはカリーカップ参加を見送った。これによりウェスタン・プロヴィンスの第1回大会からの連続優勝記録(5連覇[注 2])が途絶えた。 1928年8月25日、ニュージーランド代表の南アフリカ遠征に際し、オールブラックスに10-3で勝利。 1976年7月17日、ニュージーランド代表の南アフリカ遠征に際し、オールブラックスに12-11で勝利。オールブラックスから2勝をあげた初めての南アフリカのチームとなった。 1980年代は、3回目のカリーカップ5連覇を達成するなど、同大会のタイトルをウェスタン・プロヴィンスとノーザン・トランスヴァールで独占した。 1995年、スーパーラグビーの前身大会となるスーパー10に出場。 1996年、ラグビーユニオンのプロ化に伴い、オーストラリア・ニュージーランドを中心とした国際リーグ「スーパーラグビー(当初はスーパー12)」が開幕。南アフリカでは、当初はカリーカップの上位4チームがスーパー12に出場する方式を採用しており、ウェスタン・プロヴィンスは1996シーズンの出場権を獲得した。1998シーズン以降はフランチャイズ制が導入され、別働チームのストーマーズがスーパーラグビーなどの国際大会に参加するようになった[注 4]。 2017年、DHLがウェスタン・プロヴィンスとストーマーズの命名権スポンサーとなる[4]。 2021年、1世紀以上にわたり使用したニューランズ・スタジアムからケープタウン・スタジアムに移転。 タイトル
スコッド2022シーズンのスコッド(2022年1月現在) 歴代所属選手→「Category:ウェスタン・プロヴィンスの選手」も参照
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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