ウィン・マカオ
ウィン・マカオ(Wynn Macau、永利澳門)は、中華人民共和国のマカオ特別行政区にあるウィン・リゾート社(米)が経営する統合型リゾート(IR)である。2006年9月オープン。 概要カジノ独占経営権の開放2002年にマカオ政府が、これまでカジノ王であるスタンレー・ホー経営の「Sociedade de Turismo e Diversões de Macau,S.A.(STDM/澳門旅遊娛樂股份有限公司)」が独占してきたギャンブルを含むマカオのカジノ経営権の国際入札を実施し、その結果、アメリカの「ウィン・リゾーツ(永利渡暇村)」社を含む複数社の外国資本にも20年間のライセンスを開放した。 カジノライセンスの再付与2022年末をもって20年間の既存のカジノライセンスが失効することにより、新規のマレーシア資本を含むカジノ事業者に対して入札を実施していたが、 マカオ政府は2022年11月26日、”WynnMacau”を含む既存のカジノ事業者6社に2023年年1月からの新たな営業ライセンスを付与すると発表した。もし既存の事業者が敗れた場合、今年末にカジノエリアを政府に無償で返還しなければならなくなり、カジノ以外の運営も成り立たなくなることが予想されていた。 ウィン・ラスベガスのマカオ版これを受け、「ウィン・リゾーツ」社の社主で「ラスベガスを変えた男」と呼ばれるスティーブ・ウィンがプロデュースし、アメリカ合衆国のラスベガスにあるウィン・ラスベガスのマカオ版として2006年9月にオープンしたマカオ最新の豪華カジノホテル。 本カジノは、変に現地化にこだわらず、本国の米国から経験あるスタッフを呼び寄せ、厳格に品質管理がなされている。1例として空調メンテナンス(清掃)などの設備技師に至るまで、米国から派遣されたスタッフを見る事があり、徹底的に本番の品質を追求する姿勢が見受けられる。 マカオの中心部のAVENIDA DA AMIZADE(友誼大馬路)に位置し、600室を持つホテル内に、マカオでも最大級の面積を持つカジノや中華料理やイタリアン料理、日本料理などの4つのレストラン、スパなどの施設を持つ。なお、これらの施設は今後拡充される予定であると発表されている。 2021年9月マカオのコロナウィルス蔓延による影響から一時閉鎖していたが、2023年1月時点では部分的な営業再開が実施されている。 Hotel客室![]() ![]() ホテル客室は、基本的にWynnラスベガスを完全に再現しているが、客室内におけるお茶などは、高級中国茶葉などが配置されている。 尚、シーツやベッドなどホテルで使用しているブランドは、WynnPalaceにて取り扱い販売もされている。 客室は常に古びないようマイナーリノベーションなどが実施されて、おり常に最新の状態をキープされており、2015年前後からは、タブレット式のコントロールパネルが配置されるようになり、客室照明やカーテンなどは寝ながらにしてコントロールができるようにされている。 ![]() 徹底的したハイブランド戦略ホテル・および施設内における調度品などは胡椒入れからグラス類まで徹底的に洗練された欧米式の有名ブランドを採用している。 その為、付近のGrandLisboaなどと比較してもカジノでの雰囲気は落ち着いた利用客が比較的多い。 尚、施設の衛生陶器には、米ブランドのアメリカンスタンダード社の製品が全面的に採用されていたが、カジノ平場などの公共部分においては、日系メーカーの " TOTO "のものに置き換えられており、公共性が高く使用頻度の高い部分に対するホテル側の環境改善の意識とともに、日系メーカーの信頼性の評価の高さがうかがえる。 使用されるグラスは、ワイングラスからウォーターグラスまで”リーデル社”のものが採用されていおり、レストランで使用する胡椒ミル一つとっても英ブランドの"Cole & Mason"が使われる徹底ぶりである。 カジノゲーミング(平場)他のカジノと比較して、テーブルカゲームが多くオープン当初ブラックジャックがテーブルゲームのメインであったが、近年では減少傾向であり、往年のブラックジャックプレーヤーにとっては残念な傾向である。 現地事情としてバカラの収益が8割を超えるといわれており、ライセンス付与されるテーブル数が限定的の為、カジノとしては収益の大きいゲームへの割り当てたい思惑がある。 遊べるゲームの種類
ミニマムベット(最小掛け金)2011年前後まで、テーブルゲームにおけるミニマムベットは、200~300HKDであったが、2015年以降は稀に300HKDのテーブルがある場合があるだけで、500HKDが基本となっている。 尚、土日などの繁盛時間帯においてはさらに高額となり1,000HKDからの掛け金となり、世界的にみても高額ベットとなっている。 フリードリンクまた、世界的に見てもフリードリンクが非常に充実しており、テーブルまで定期的に巡回してくれる。そのドリンクメニューは、”無いものが無い”に近くワイン・スパークリングワイン、絞ったスイカジュース、香港式ミルクティーやレモンティー、香港式コーヒーなど日本人に馴染みが無いものも多くある。 ジュース類に関しては中にはフルーツから絞ったフレッシュなものもある。 また、掛け金が大きなテーブルは、多少メニューも変わりカップとソーサーで英式の紅茶やコーヒーが提供される。 通常のテーブルを含め供されるグラス類も他店ではプラスティックや紙コップが多いが、Wynnでは全てグラスや陶器類が使用され高級感を演出している。 ウェイターがその場で好みのドリングを持っていなくても、オーダーすると持ってきてくれるのは、他店では少ない。 尚、2019年時点Wynnで提供されているコーラは”米コカ・コーラ”社のものを採用している。 ゲーミングチップカジノで使用されるチップは、WynnMacauとWynnPalaceを共通使用はできない。ただしキャッシャーにおいて現金化やそれぞれのカジノチップへの交換は対応してくれる。 他店と同様に、テーブルに現金(香港ドル)を置くとディーラーがチップに交換をしてくれる。 ただし、キャッシャーか人が座っていないテーブルで事前に交換するのが、スマートなマナーとされる。
噴水ショー毎日午後12時頃から11時頃まで定期的に噴水ショーが行われている。 特に二階にあるイタリアンレストラン ”イルテアトロ(ilTeatro)" において室内音響と連動しており、カジノにおけるダインニングを一層引き立てている。 尚、噴水ショーやカジノなど施設全体における音響は、米音響メーカーの " BOSE社 ” が担当している。 選曲は、ラスベガス同様の " Bonnie Tyler - Holding Out For A Hero "などに加え、現地アレンジとして中華圏に絶大な人気を誇る ” テレサ・テン(鄧麗君) 月亮代表我的心 ” などが採用されている。 噴水プールは朝0800~12時頃は毎日清掃される風景が見受けられ、その徹底した管理の高さがうかがえる。 ![]() 特徴
ウィン・マカオへのアクセス![]() フェリー乗り場や中国珠海からの洪北口岸などの各入国施設から、頻繁に無料の赤いシャトルバスが運行されている。 ただし2019年時点において香港-マカオ間の陸路橋(港珠澳大橋港珠)からのシャトルバスの運行は無く、タクシーもしくは公共バスを使用しての移動とり102Xのバスなどで下車は"プレジデントホテル前”で下車すると便利である。 深夜便で日本から香港国際空港経由で訪問したい場合は、バスの運行サービスも限定的となり、深夜でも運行している101X路線などを利用することとなる。 ![]() Wynn Palace ウィンパレス(永利皇宮)ウィン・リゾーツトは、マカオにおけるゲーミング成長を見込みタイパ島におけるカジノ投資2期(Phase 2)ウィンパレス(Wynn Palace:永利皇宮)着工、2016年8月22日に開業した。 運営スタッフは、中華系の経験が浅いスタッフも多く見受けられるが、一部は(Phase 1)Wynn Macauからの異動したベテランスタッフも見受けられる。 尚、「コンプ」に関しては会員カードは共通であるが、1日で加算されるデイリーポイントに関しては各々独立して加算がされる為、貯める場所と使う場所は同じである必要がある。
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