ウィハーン・プラモンコンボーピット
ウィハーン・プラモンコンボーピット(Wihan Phra Mongkhon Bophit、タイ語: วิหารพระมงคลบพิตร)は、タイの中部、アユタヤにあるワット・プラシーサンペットの南に位置する仏教寺院であり、アユタヤ歴史公園の一部としてある。 礼拝堂(ウィハーン)に安置される仏坐像のプラモンコンボーピット(タイ語: พระมงคลบพิตร)は、高さ約13メートル[1] (12.45m[2]) 、台座を含む全高は約17メートルで[3]、タイ国内で屈指の大仏像である。この仏像は煉瓦と青銅により作られており[2]、現在は金箔に覆われる。 歴史プラモンコンボーピットの像は、16世紀、王チャイヤラーチャーティラート(在位1534-1547年)統治時代の1538年のものとされるが[3][4]、その坐像に認められる様式より[2]、15世紀の王ボーロマトライローカナート(在位1448-1488年)の時代に創作されたともいわれる[5]。 この仏像は、かつて西にあった別の寺院に祀られていたが、17世紀、王ナレースワン(在位1590-1605年)の統治時代の1603年[4][6]、もしくは王ソンタム(在位1611-1628年)の時代[2][3]、あるいはオランダ人の記述に基づくと1637年に現在の場所に移された[4]。 史記によれば、寺院は王スリエーンタラーティボーディー(在位1703-1709年)統治時代、1706年に落雷により被災しており、仏像はその後、修繕を受けたことが認められる[2]。また、1767年のビルマ軍の侵攻により[4]、寺院は破壊され、仏像も損傷を受けた[2][6]。 19世紀末、仏像プラモンコンボーピットは、チャクリー王朝の王ラーマ5世(在位1868-1910年)により修復がなされた[1]。その後、王ラーマ6世(在位1910-1925年)の時代および1931年にも修復されている[4]。また、1955年になされた修復において[3]、プラモンコンボーピットの左肩部より数多くの仏像が発見された。それらの仏像は現在、チャオ・サーム・プラヤー国立博物館に収蔵されている[4]。 1956年にビルマの首相が来訪し、その寄附により1956年、礼拝堂(ウィハーン)が建立された[1]。 1990年には、タイ芸術局の承認のもと、プラモンコンボーピットの坐像に金箔が施されることになり、その後、1992年に60歳を祝う王妃シリキットの寄附より箔押しが完成した[2][4]。 脚注
関連項目
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia