ウィザード (バンド)
ウィザード(Wizzard)は、イングランド出身のロック・バンド。 「エレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO)」の初期メンバーだった、ロイ・ウッドが主宰したグループ。様々な音楽性を内包し、当時はグラムロック・バンドとしても扱われた。1975年で解散し僅か3年の短命で終わっている。 概略「ザ・ムーブ」や「エレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO)」の主力メンバーだったロイ・ウッドが[1]、1972年の同グループ脱退後に結成。7〜8人で編成する大所帯で、奇抜なルックスからグラムロック・バンドの扱いを受けていた。 アルバムは『ウィザード・ブリュウ』(1973年)、『イントロデューシング・エディ・アンド・ザ・ファルコンズ』(1974年)を発表。当時のロイ・ウッドがやりたかったスタイルを詰め込んだ作品であった[2]。フィル・スペクターやビーチ・ボーイズへのオマージュのような、ロイならではのポップな楽曲も発表した。1972年〜1974年の間に、全英チャート1位を獲得したシングル「シー・マイ・ベイビー・ジャイヴ」「Angel Fingers」や、クリスマスの定番となった「I Wish It Could Be Christmas Everyday(毎日がクリスマス)」(1974年、全英4位。その後1981年、1984年と全英でリバイバルヒットし再度ランクインした)など、多くのヒット曲を生み出した。 しかしロイによる、複数のレコード会社との複雑な契約による影響で活動が制約されたことや、マネージメント(Don Arden)を同じくする「ELO」が米国での活動が軌道に乗り始めた事で、同グループにシフトしていった事情などが重なり、1975年の初の全米ツアー中に早々と解散してしまった。 当時、全米ツアー中のライブを見た音楽評論家などに依れば、ツインドラム+ロイのギター+ホーンセクションの編成でウォール・オブ・サウンドをステージで再現する「ウィザード」の圧倒的なライブは、『まるで音の洪水のようである』と評されており、米国での評判も上々であった。 その後は2000年に、未発表音源集『メイン・ストリート』がウィザード名義の新作として発表した。 メンバー最終ラインナップ
旧メンバー
ディスコグラフィアルバム
主なシングル曲
脚注
|
Portal di Ensiklopedia Dunia