イーヴル・ヒート
『イーヴル・ヒート』(Evil Heat) は、イギリスのロックバンド、プライマル・スクリームのアルバムである。 解説2002年4月に発売のアナウンスがなされたが、度重なる発売延期の末に7月31日に発売された(イギリスでは8月5日)。収録中「ライズ(Rise)」は当初「Bomb the Pentagon」という名で、「デトロイト(Detroit)」は「Dresden」の名で前年ツアーから演奏されていたが、アメリカ同時多発テロ事件を受けてタイトルが変更された[1]。 前作の路線を継承しつつも、エレクトロニクス音は荒くなり、ロックンロール色、パンク・ロック色は幾分色濃くなった。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズが5曲、アンドリュー・ウェザオール率いるトゥー・ローン・ソーズメンが2曲のミックス、プロデュースを務めている。ロバート・プラント、ジム・リード(ジーザス&メリー・チェイン)、ケイト・モスなどがゲスト参加し、「スペース・ブルース#2(Space Blues #2)」のボーカルはキーボードのマーティン・ダフィのものである。 全英チャートでは9位、オリコンチャートでは13位を記録したが、ニュー・ミュージカル・エクスプレスなどの一部メディアを除いて高評価は得られず、「(前作)『XTRMNTR』のアウトテイク集」、「イマジネーションの減退」など厳しい評価が並んだ[2]。先行シングルとなった「ミス・ルシファー(Miss Lucifer)」のミュージックビデオは2002年のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードの最優秀ビデオ部門にノミネートされた[3]。発売後に行われた日本ツアーの模様は後にライブ盤としてCD化され、日本限定で発売された。 収録曲
各国での発売形態
脚注
外部リンク |