ジム・ビーティ
ジム・ビーティ(Jim Beattie、1962年 - )は、イギリス・グラスゴー出身のギタリスト。元プライマル・スクリームのメンバーとして知られる。 来歴1982年ボビー・ギレスピーとともにプライマル・スクリームを結成。60年代ロックを思わせる12弦ギターを鳴らし、1985年クリエイション・レコーズからシングル『オール・フォール・ダウン(All Fall Down)』でデビュー[1]。その後、エレヴェイション・レコーズ[2]から発売されたデビューアルバム『ソニック・フラワー・グルーヴ(Sonic Flower Groove)』発売後の1988年にバンドから脱退する[3]。ビーティ在籍時、楽曲のクレジットは全て彼とギレスピーの共同名義だった。 2年後、ビーティはスパイリアX(Spirea X)を結成する。バンドの名前はプライマル・スクリームのシングルB面に収録された同名のインストゥルメンタル曲に由来する。結成時の売り文句は「より良い曲を、より良いメロディを、より良いアレンジを、全てをより良くするアイデアを持っている」だった[3]。バンドは4ADと契約した。レコードデビュー前からBBC2の番組に出演し、インタビューを受けるとともに後に発売されるシングル曲を演奏した。結成時のベーシストはすぐにバンドから離れ、1991年時点でのバンドのメンバーは、ジェイミー・オドネル、トーマス・マクガーク、アンディ・カー、そしてビーティのガールフレンドであるジュディス・ボイルだった[3]。 スパイリアXのデビューEP『クロニクル・ドリーム(Chlorine Dream)』は1991年4月に発売された。タイトル曲はブライアン・ジョーンズの生涯にインスパイアされたものである[4]。その後、アルチュール・ランボーの詩からタイトルが採られた[4]アルバム『ファイアブレイド・スカイズ(Fireblade Skies)』を発売した。アルバムは、甘いメロディにノイジーなギター、ダンスビートが組み合わさった時代を表す音だったが、商業的には失敗した[5]。また、「自分達がどこかにフィットするとは思えないから。」と同時代のバンドとの比較を拒絶した[6]。 1992年、バンドはビーティとドイルの2人のみとなり、4ADから解雇された後に消滅した[4]。 1994年、ビーティとドイルは、スパイリアXのマネージャーであり共同プロデューサーだったサイモン・ダインとアドヴェンチャーズ・イン・ステレオ(Adventures in Stereo)を結成する[7]。バンドはダインが作った古いレコードを元にしたサンプル・ループを使い、初期プライマル・スクリームを思わせるLo-Fiサウンドを構築した[8]。セルフタイトルのデビューアルバムは、1997年にクリーピング・ベントから発売された。このスコットランドの小レーベルと契約した理由は、オーナーがビーティを上回るザ・ビーチ・ボーイズのコレクションを所持していたからと言われている。アルバムは1分から2分のミニチュアの様な楽曲が18曲収録され、1960年代のガールズ・ポップをそのまま再現したものとなった[9]。ダインはアルバム発売後にバンドから離れたが、ビーティとボイルは2000年までこの名前で活動を続け、2枚のアルバムを発売した。 ディスコグラフィ左から発売年、タイトル、原題。日本で発売されていないものは原題のみ。括弧内はレーベル、太字はアルバムを指す。 プライマル・スクリーム
スパイリアXアドヴェンチャーズ・イン・ステレオ
脚注
|