イヴニング・スター
『イヴニング・スター』(Evening Star)は、イギリスのミュージシャン、ロバート・フリップとブライアン・イーノがフリップ&イーノ名義で発表した2枚目のスタジオ・アルバム。1974年から1975年にかけて録音され、1975年12月にアイランド・レコードからリリースされた。 背景とレコーディングこのアルバムのレコーディングとそれに先立つフリップ&イーノによる7公演のヨーロッパ・ツアーは、キング・クリムゾン解散後のフリップにとって最初の活動であり、シャーボーンハウスにある継続教育のための国際アカデミーで学ぶため音楽活動から一時的に引退する前の(当時は永久に引退すると思われていた)最後の作品となった。 概要オールミュージックは、『イヴニング・スター』を「アルバム『ノー・プッシーフッティング』以前で作られて来たものよりも、イーノの当時の未開発なアンビエント・ミュージックのアイデアに近い、より厳しくも多彩な代物である」と解説した[1]。最初の3曲は、フリップが演奏する静謐で穏やかなテープ・ループ・ギター・テクスチャに、イーノによるトリートメント、シンセサイザー、ピアノがアクセントを加えている。4曲目の「Wind on Wind」は、イーノのソロ・プロジェクトによるアルバム『ディスクリート・ミュージック』からの短い抜粋。そのアルバムからの正確な複製ではなく、わずかに異なったミックスにされている。イーノはもともと、フリップが即興でライブ・パフォーマンスにおいて使用するためのバッキング・テープとして控えめな音楽となった素材を意図していた。 アルバムの後半は、「An Index of Metals」というタイトルの28分間のドローン・ミュージックで、ギター・ノートがループに蓄積され、曲が進むにつれて歪みが増加していく。 アルバムのカバー・アートは、画家のペーター・シュミットによる絵画である。 リリース『イヴニング・スター』は、1975年12月にアイランド・レコードからリリースされた。 『イヴニング・スター』は、フリップの引退中にリリースされた彼の唯一のアルバムとなっている。 レガシー『イヴニング・スター』からの曲は、ラジオ番組『The Hitchhiker's Guide to the Galaxy Primary Phase』の音楽として使用された。「Wind on Water」と「Wind on Wind」は、1983年の映画『ブレスレス』のサウンドトラックに収録されている。 収録曲ブライアン・イーノによる「Wind on Wind」を除き、全曲ともロバート・フリップとブライアン・イーノの共作。
パーソネル脚注
引用された作品
外部リンク
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