インネレシュタット

インネレシュタットまたはインネレ・シュタット (Innere Stadt) は、ドイツ語圏の多くの都市において、地理的・政治的中心となる街区（中心業務地区）を指して呼ばれる概念。多くの場合、古くからの街とその周辺区域から構成される。都市によっては、「インネレシュタット」は該当する地域の正式な地名となっているケースも存在する。

Innere Stadt を英語に直訳すると Inner city となるが、ドイツ語のインネレシュタットはあくまで市の中心部のことであり、インナーシティのような低所得地域やスラム街といった意味合いは持たない。

インネレシュタットの例

ドイツ

• ミッテ区 (ベルリン)：首都・ベルリンの市政の中心となる区。2001年のベルリン市政改革まで存在したミッテ（ベルリン市の旧市街）、ティーアガルテン、ヴェディング各区の地域より構成
• シュトゥットガルト：市域中央のミッテ（Mitte＝中央）、ノルト（Nord＝北）、オスト（Ost＝東）、ジュート（Süd＝南）、ヴェスト（West＝西）の5区

オーストリア

• インネレシュタット (ウィーン)：首都・ウィーンの最も中央部にある行政区（ウィーン1区）
• インネレシュタット (グラーツ)：シュタイアーマルク州の州都・グラーツの最も中央部にある市街区（グラーツ1区）
• ウィーナー・ノイシュタット：インネレシュタット地区