イラン・イスラム共和国放送
イラン・イスラム共和国放送(いらん・いすらむきょうわこくほうそう、ペルシア語: صدا و سیمای جمهوری اسلامی ایران、英語: Islamic Republic of Iran Broadcasting、略称: IRIB)はイランの国営放送である。国内向けのテレビ・ラジオ放送のほか、ラジオと衛星テレビによる国際放送を行っている。 現在の名称になったのは1979年のイラン革命後のことで、それ以前の帝政時代にはイラン国営ラジオ・テレビ (NIRT) を社名としていた。テヘランのIRIB本部内には国際会議場が併設されている[1]。 2016年にはニュースサイト「ParsToday」を開設した[2]。 国内放送イランでは憲法で民間放送を禁止しているため、イラン国内の放送は全てIRIBの製作によるものである。テレビは全国向けに11系統のほか、首都を含む全国33の放送局でローカル放送が実施されている[3]。ラジオでは、国内向け12系統を中波、FM、短波、インターネットで放送している[4]。 国際放送衛星放送近隣諸国向けに地上放送の番組を再送信するほか、「Jame-Jam World Network」の呼称で世界の各地域向けに3チャンネルの24時間放送を実施している。「Jame-Jam 1」は欧州・北アフリカ、「Jame-Jam 2」は北米向けで、使用言語はペルシャ語、英語、アラビア語、トルコ語である。「Jame-Jam 3」は中央アジア、極東、オセアニア向けで、使用言語はアラビア語及び英語である。また、中東向けの総合番組放送「Al-kawthar」(アラビア語、英語)及びイラク向けの「Al-Alam」(アラビア語)、欧米向けのニュース専門放送「PRESS TV」(英語)を実施している。 ラジオアラビア語・英語を始めとして30以上の言語によるラジオ国際放送が、全世界に向けて行われている[4]。主として短波放送だが、近隣諸国向け(および国内の少数民族向け)には中波による放送も行われている。これら外国語プログラムの一部は、外国人向けにテヘランでFM放送も行われている。 なお通常の国際放送の他に、アメリカ合衆国を対象にした英語による"Voice of Justice"(正義の声)、パレスチナを対象としたアラビア語による"Voice of Palestinian Islamic Revolution"(パレスチナ・イスラム革命の声)という特別プログラムを放送している。 国際放送ラジオ日本語短波による日本語放送は、1999年7月21日に開始された。2018年9月23日朝の再放送をもって日本語放送を終了した。 インターネット2016年1月にニュースサイト「ParsToday」を開設した[2]。日本語を含む26言語でニュースを配信している。 歴史
脚注
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