イタリアのエネルギー

イタリアでは、2019年に約160000000 Gtoe一次エネルギーを消費した[1]。これはほとんどが化石燃料から作られている。資源の中で最も使用されているものには、石油(ほとんどが運輸業に使われる)、天然ガス(発電や暖房に使われる)、石炭及び再生可能エネルギーがある。

電気の重要な取引は、主にフランスからの輸入である。発電のみの一次エネルギーの輸入は35%を上回り[2]、1970年代から増加している。

電気は主に天然ガスからつくられ、これは最終的な発電量の半分以上を占めている。他の重要な電力源として水力発電があり、1960年代までは、唯一の発電方法であった。風力発電と太陽光発電は、積極的な奨励のために、近年急速に増加している。太陽光発電英語版は、過去3年、1年当たり300%増加している。

イタリアには、エネルギー資源がほとんど存在せず、大半を輸入に依存している[3]

概要

イタリアのエネルギー [4]
1人当たり 一次エネルギー 発電 輸入 電気 CO2の放出
10万 TWh TWh TWh TWh Mt
2004年 581 2,145 351 1,837 328 462
2007年 593 2,072 307 1,837 339 438
2008年 599 2,047 313 1,810 339 430
2009年 602 1,915 314 1,642 317 389
2004-09年の推移 3.5% -10.8 % -10.4 % -10.6 % -3.3 % -15.8 %
Mtoe = 11.63 TWh、エネルギー浪費を含む一次エネルギー

電力

2008年、イタリアでは1人あたり6,054kWhの電気を消費した。EU15の平均は1人当たり7,409 kWhであった。2009年の消費量を電源で分けると、13.5%が輸入、65.8%が化石燃料、20.7%が再生可能エネルギーである[5]。電力の輸入は、2008年が高く、40 TWhであった[6]。イタリアには原子力発電所が無く、地熱発電は行われている。イタリアでは、2010年以来、多くの太陽光・風力発電が行われている。

風力

ヨーロッパとイタリアの風力発電量 (MW)[7][8][9][10]
順位 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998
- EU27カ国 105,696 93,957 84,074 74,767 64,712 56,517 48,069 40,511 34,383 28,599 23,159 17,315 12,887 9,678 6,453
4 イタリア 8,144 6.747 5,797 4,850 3,736 2,726 2,123 1,718 1,266 905 788 682 427 277 180

関連項目

出典

  1. ^ イタリア 一次エネルギー総消費量, 1949-2021 - knoema.com”. Knoema. 2022年6月26日閲覧。
  2. ^ data from Terna - Italian electric grid
  3. ^ Key energy statistics 2010
  4. ^ IEA Key World Energy Statistics 2011, 2010, 2009, 2006 IEA October, crude oil p.11, coal p. 13 gas p. 15
  5. ^ Energy in Sweden 2010, The Swedish Energy Agency, Table 49
  6. ^ IEA Key energy statistics 2010 Page: 27
  7. ^ EWEA Staff (2010年). “Cumulative installed capacity per EU Member State 1998 - 2009 (MW)”. European Wind Energy Association. 2010年5月22日閲覧。
  8. ^ EWEA Staff (February 2011). “EWEA Annual Statistics 2010”. European Wind Energy Association. 2011年1月31日閲覧。
  9. ^ EWEA Staff (February 2012). “EWEA Annual Statistics 2011”. European Wind Energy Association. 2011年2月18日閲覧。
  10. ^ Wind in power: 2012 European statistics February 2013