イコフレックスII(Ikoflex II 、1936年7月発売) - 特定するためには「イコフレックスII前期型」と通称される。と通称される。フィルム装填は赤窓式、フィルム巻き上げはカウンターを見て行う。ピントレバーは被写界深度を表示するため菱形。テッサー7.5cmF3.5またはトリオター7.5cmF3.5を装備。1939年頃にシャッターがプロンターに変更されている。製品番号は851/16。
イコフレックスI(Ikoflex I 、1936年7月発売) - 最初のモデルとモデル名も同じ、製品番号も同じだがデザインが変更され、かなり普通の二眼レフカメラになっている。特定するためには「イコフレックスI前期型」と通称される。ピント合わせは左手側のレバーで行なう。製品番号は850/16。
イコフレックスI(Ikoflex I 、1938年発売) - 最初のモデルとモデル名も同じ、製品番号も同じだが外観は全く異なり、普通の二眼レフカメラになっている。フィルム巻き上げはノブに変更されている。「イコフレックスI後期型」と通称される。レンズはノバー75mmF3.5。製品番号は850/16。戦後東ドイツとなったゲルツ工場で多数が再生産された。
イコフレックスIII/イコフレックスII(Ikoflex III /Ikoflex II 、1938年発売、1939年改名) - 当初はイコフレックスIIIとして発売されたが、いわゆるイコフレックスIIIが発売されるとイコフレックスIIに改名された。製品番号は852/16。テッサー75mmF3.5またはトリオター7.5cmF3.5を装備。特定するためには「イコフレックスII後期型」と通称される。
イコフレックスIII(Ikoflex III 、1939年発売) - ボディーはイコフレックスII後期型を流用したが、二眼レフカメラでは初となるセルフコッキング、パララックス自動補正のアルバダファインダー装備。巻き上げクランクはスプリングで自動復帰、クランクハンドル下部にフィルムが入っているか確認できる窓があり、装填時は赤地に白字のF、非装填時は黒を表示する。レンズカバー撮影レンズ左側にシャッターセットしてあるか確認する窓があり、非セット時は黒、セット時は赤、セルフタイマーでセット時は白。大口径のテッサー8cmF2.8を装備しセミオートマットとなった高級機。この機種のみフーベルト・ネルヴィン設計である。外装部品はベークライト製のピントノブ以外ほとんど軽合金製。製品番号は853/16。