アンソニー・イーストアンソニー・イースト(Anthony East、本名不明、生年月日不明)は、1980年代半ばから1990年代に掛けてにフィリピンで製作されたアクション映画で活躍した俳優、助監督。 シルヴァー・スター・フィルム社の『ニンジャ刑事/ダブル・エッジ』(1985年/未/ビデオ)や『SFXリタリエーター』(1988年/未/ビデオ)ではトニー・イースト (Tony East) とクレジットされた。 来歴俳優としての特徴フィリピンで疑似米国映画を量産するシリオ・H・サンティアゴ監督の『コマンド・ファイター』(1985年/未/ビデオ)あたりから当地で製作されたアクション映画に登場した。来歴は不明な点が多いが、既に中年に達していたと思われる。疑似米国映画的な諸作からフィリピン・ローカルな作品にも出演した。そのほとんどが脇役で、小太りな体躯と髭面が印象的でもあった。主なものにイタリアのヴィンセント・ドーン(ブルーノ・マッテイ)監督の『ストライク・コマンドー2』(1988年/未/ビデオ)におけるメル・デーヴィッドスン扮する殺し屋に列車で絞殺されるヴェトナム帰還兵役もある。 時には悪役も演じ、ロマーノ・クリストフ主演の『ニンジャ刑事/ダブル・エッジ』(1985年/未ビデオ)のマフィアの首領や渡辺ケン監督の戦争アクション物の『地獄へのパスポート』(1988年/未/Vシネマ)に於けるヴェトコンと結託する売国奴など、憎らしい限りの存在感を示した。どちらかと言えば、権力の側の役が多く、腹黒そうで油断ならない役どころが目立つ。他にも『キング・マヒーの秘宝』(1988年/未/ビデオ)や『トライゴン・ファイヤー』(1989年/未/ビデオ)でも悪役だった。ターザン俳優のマイルズ・オキーフが主演した『野獣軍団/ファントム・レイダース』(1988年/未/ビデオ)ではドン・ホルツ、ジム・モス、ケネス・ピアーレスと共に主人公の味方の傭兵を演じた。 助監督としての活動渡辺ケンの渡辺映画と大陸書房合作のベトナム戦争物『地獄へのパスポート』(1988年/Vシネマ)に出演してからは日本の業界と接点が出来、日本ビデオ映画のVシネマでは出演する傍ら助監督も務めた。高樹澪主演の『女ランボー』と柏原芳恵主演の『女死刑囚』(共に1991年)があり、後者は湾岸戦争終戦記念作品と宣材とVHSジャケットにコピーされていた。両作品共にビデオ撮影で、安手な印象は否めない。この流れから東映映画『極東黒社会』(1993年)への出演に繋がったが、以降の出演は途絶えている。 フィルモグラフィ1985年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年 1993年 脚注 |
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