アルベール・ドーザアルベール・ドーザ(Albert Dauzat、1877年7月4日 – 1955年10月31日)はフランスの言語学者。 フランスにおける固有名詞学の創始者。 生涯(外部リンクのアルベール・ドーザ賞の説明に見える略歴による) ドーザはクルーズ県のゲレで生まれた。ソルボンヌ大学で法学と文学を学んだ。1899年に法学博士[1]、1906年にロマンス語研究の方法論に関する論文[2]およびバス=オーヴェルニュ地方(ピュイ=ド=ドーム県)の言語(オクシタン語の一種)の音声の地理学的研究[3]で文学博士の学位を取得した。 その後は高等研究実習院で研究を続け、1910年からポール・パシーの後任として文献学を教えた。1947年に退官するまでその職にあった。 1933年にフランス語学の雑誌『Le Français moderne』[4]、1947年に固有名詞学の雑誌『Onomastica』(のちに『Revue internationale d'onomastique』と改題)を創刊した。 フランス固有名詞学会では1971年にアルベール・ドーザ賞を設け、隔年にフランス語圏の人名・地名に関する優秀な研究者に賞を送っている。 日本への影響第二次世界大戦前の日本で言語地理学に関する知識は主にドーザから得られた。 ドーザの『言語地理学』は小林英夫が1928年に紹介し[5]、1938年に松原秀治によって翻訳された。 柳田国男も1920年代にジュネーヴ大学の講義でドーザの『言語地理学』を知ったという[6]。 主な著作ドーザの著書は非常に多い。ここでは邦訳のあるものを中心に記す。
ラルースからフランス語の語源辞典、フランス人の人名の起源の辞典、フランスの地名の起源の辞典を出版している。 脚注
外部リンク
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