アメリカ合衆国移民・関税執行局
アメリカ合衆国移民・関税執行局(アメリカがっしゅうこくいみん・かんぜいしっこうきょく、英語: U.S. Immigration and Customs Enforcement)は略してICE(アイス)とも呼ばれ、アメリカ合衆国の移民法及び関税法を執行し、米国内の多国籍組織及び外国人の犯罪及びテロ行為を調査することを目的とした米国連邦政府の国土安全保障省(DHS)に属する機関である[3]。旧・出入国管理及び移民局(en:Immigration and Naturalization Service、INS)。 概要ICEは400を超える連邦法の下に執行を行ない、入国管理の執行、テロの防止、人と物の違法な移動との闘いに焦点を当てている。仕事の内容は、米国の安全に関する捜査(Homeland Security Investigations、HSI)および執行・排除活動(Enforcement and Removal、ERO)に集約される[4](移民及び帰化業務を担当するのはCISこと市民権・移民局)。 ICEは米国の大使館などの海外代表部に置くアタッシェ(Attaché)と連絡を密にしている。ICEは国境を巡回する訳ではなく、それはICEの姉妹機関に当たる同省の税関・国境警備局が担当している。 歴史米国移民・関税執行局は2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を受けて、翌年の2002年に成立した国土安全保障法(Homeland Security Act)に基づき2002年11月に国土安全保障省が成立し、更に2003年3月1日に機構の再編成により捜査関係を集約して成立した。 おとり捜査移民・関税執行局は、不法入国、不法滞在者をあぶり出すおとり捜査も行う。例として、実在しない架空の大学「ファーミントン大学」のホームページを作成し、2019年までに同大学への入学を口実にビザを取得、アメリカ国内に滞在した外国人、ブローカーら約250人を逮捕する極めて大掛かりな捜査を行ったことがある[5]。 ギャラリー
脚注
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