アドダイス
株式会社アドダイスは、東京都台東区に本社を置き、特許を有する独自技術「SoLoMoN® Technology ソロモン・テクノロジー(特許第6302954号)」に基づき開発した「自律型AI」を用いたソリューションの提供や導入支援コンサルティングなどを行っているスタートアップカンパニー。 IoTで収集したデータを、専門家がどのように判断措置するかを人工知能に学習させ環境制御する特許技術である。 企業理念「AIで感動を伝える。」。センサーが社会のあらゆるところに張り巡らされ、データが押し寄せる時代、あたかも人の自律神経のように情報の一次処理を一手に引き受け、環境を自律制御する仕組み(AI)を提供することで、安心安全な社会を実現、AIが人々の幸せな暮らしを守り感動を伝えていくことを企業のミッションとしている。 SoLoMoN® Technology(特許第6302954号)SoLoMoN® Technology)は、アドダイスが独自に開発した人工知能技術(特許第6302954)。この技術が実現する「自律型AI」は、匠の技と判断を学習し進化し続け、あたかも人の自律神経のようにふるまうことが可能になる。アドダイスは創業以来、この技術に基づき、画像解析AI、予兆制御AI、生態環境AIなど、熟練技術者の技と判断を学習し進化し続けるAIソリューションを提供している。 主な提供ソリューションアドダイスのAIは、環境や個体から収集する膨大なIotデータから先読みし、先手先手で予知(予兆制御®)が行える点が最大の特徴である。普段はAIに自律制御を任せ(自律型AI)一次処理を行い、何かあれば人の制御に戻すことができる。さらに新たな環境変化を再学習し、常に最先端のAIを利用し続けることができる(SoLoMoN® Technology)。この技術に基づき、施設管理、製造、運送、福祉、医療、農業など多様な業種に展開しており、製造現場における25倍以上の生産性向上、施設管理の大幅な合理化、電気代削減、エネルギーコスト削減、また健康経営などそれぞれ高い実績を上げている。 ■HORUS AI(ホルスAI):外観検査、目視検査、画像検査のAI。異物を検知・分類する自動検品技術である画像検査専用AIのパイオニア。HORUS AI(ホルスAI)のブランド名でサービス展開している。昨今では半導体ウエハ検査、フィルム等の膜厚検査など製造現場、また農業、交通・運輸、施設管理における防犯カメラなど、画像解析を必要とする多様な分野からニーズが高まっている。画面上のゲージのツマミをスライドするだけでAI学習、AIのチューニングができる技術により、データサイエンティストなどのAI専門家なしに、現場の熟練技術者だけでAIを導入・運用できる点が評価が高い。 ■ライフスタイルAI・ヘルスケアAI ~ResQ AI(レスキューAI):Apple Watchなどのウェアラブルから取得するバイタルデータを、スマートフォン経由でクラウドのAIと同期し、様々に管理・運用する。元々は上記HORUS AIによって、撮影画像からの「がん」の発見やフェーズ判断など、重症度・重症化リスクをAIで判定する独自技術として開発された。2020年4月、新型コロナウィルス感染拡大を受け、医療用のAIとして独立し「ライフスタイルAI ResQ AI」と命名。「COVID-19 ResQプロジェクト(後述)」のコアシステムとなる。コロナ後は、「こころと身体の24時間365日見守りを行うAI」として、身体の健康だけでなく、こころの健康(メンタルヘルス)分野も包含し、国内に加え米国にも展開。国内外のアクセラレーションプログラム、コンテストで受賞、入賞実績多数あり、AIによる究極の個別ケアで、すべての人の健康長寿、Well-beingの実現を目指している。 ■SEE GAUGE(シーゲージ)「省エネAI」人工知能技術を応用したSeeGauge(シー・ゲージ)のブランド名でサービスを展開している。鉄道、施設管理などに導入実績がある。大手鉄道グループの空調制御AIとして導入されており、夏場で8%、冬場で最大15.6%の省エネをしつつ、空調の快適性は80%向上の実績。既存の商業施設に対する後付け導入としては日本初の事例。築年の長い施設でも、既存のセンサーやシステムを活かして導入できるAIとして注目を集めた。SEE GAUGEは、地球環境問題解決に貢献し、脱炭素社会を実現する「サステナブルAI」として施設管理分野で注目のAIである。「JR東日本スタートアッププログラム2023春」に採択され、JR東日本管内約17万カ所の電気融雪器について、AI制御による省エネ実証実験を実施している。 ■[Bee Sensing(ビーセンシング)]:広島にUターン就農し養蜂家になった松原秀樹氏と組んで広島発のIoTxAIプロジェクトとしても注目されている。遠隔地の巣箱の病変や、女王蜂の不在をキャッチし、養蜂農家の暗黙知を見える化し、効率的な養蜂を支援する。「KDDI ∞ Labo第8期に採択された。2023年現在、Bee Sensingは販売を停止している。 「COVID-19 ResQ」プロジェクトと「ヘルスケアAI・ResQ AI」2020年4月、新型コロナウィルスの急速な感染拡大を受けて、アドダイスのAI技術者、病院、大学、など研究機関から有志が声をあげ、AIで新型コロナウィルスの診断を支援し医療崩壊を回避すべく、共同プロジェクト「COVID-19 ResQ」を立ち上げた。手弁当で集まったデータサイエンティスト、医師、研究者らによる研究開発の結果、これまでの自律型AI…HORUS AI、SEE GAUGE、Bee Sensingなどで培った技術を組み入れ、「ResQ AI」が誕生した。 さらに2020年末、バイタル測定スマートウオッチ「ResQ Band」を発表。装着することでユーザーの健康状態をモニタリングし、ResQ AIと連携して未病の状態を察知、健康管理、未病対策、クラスタ対策など法人・団体・地方自治体などでの活用を目指し、導入実績を増やしつつある。特に感染症が蔓延する時代、「健康経営」への関心の高まりを受けて、注目を集めている。 同時に、ウェアラブルIoTを装着した人々の健康データは匿名化されResQ AIに集約、また医療現場で医師らが入力する各種診断データも集約されることとなる。これによりリアルタイムでリスク解析を行い、「ResQスコア」を返す。ResQスコアは、病状を客観的に数値化したもので、より良いトリアージと医療判断を支援することができる。 ResQ AIとウェアラブルIoTの普及は、罹患者見逃しの防止、医師のキャパシティ底上げ(5倍以上)、医療従事者の働き方改革、遠隔医療・非接触医療の普及、大都市・地方の医療機関間での情報・対応格差是正と医療負担の最適化など、医療革命とも言える効果をもたらすと期待されている。ResQ AIが、「近未来の医療インフラ」を謳うのは、この点に立脚している。 いま日本の医療は、健康保険を負担していても実際に発病して病院にかからないと、その恩恵を受けることはない。しかしResQ AIによって、まだ病気になっていない「未病」の人も含めて全てを見守り、罹患・発病が予測されると判断した人に対しては、早期に介入し重症化させないようにケアするという、理想の医療を目指している。 この「COVID-19 ResQ」プロジェクトは、2020年12月25日から、開発資金調達のためにクラウドファンディングサービス大手「READYFOR」でクラウドファンディングを実施。「新型コロナ:AI/IoTのテクノロジーで医療現場の課題解決へ!」として、300万円を目標にクラウドファンディングを実施。支援者175名を集め、目標を大きく上回る5,266,000万円を達成した。 2022年からは、コロナ禍でこころの健康を損ねる人が急増したことから、こころ見守る「メンタルヘルス」にも着目。人間関係希薄化による孤独感、社会・経済情勢悪化による「うつ」「不安」などからこころの健康を取り戻すために、24時間356日のAIによる見守りとこころの状態の「スコア化」を提唱し、国内および米国のメンタルヘルス分野に進出している。 こころ、身体、いずれにおいても、病気になる「前」の状態…「未病」の段階で早期に問題を発見し(SoLoMoN® Technologyによる予兆制御®技術で可能)、遅滞なく手を打つことでこころと身体の健康を長く保つこと、そして高度な個別的見守り・ケアをAIで安価に普及させることで、人のWell-beingに貢献したいという考えに基づく。また健康管理を自己責任にせず、自分自身、家族、専門機関の見守りを受けて行うという「自助・共助・公助」のトータルな見守りを実現したいというビジョンである。 「Predictive 24/7 Monitoring for emotional health. 沿革
参考文献
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia