アイザックス症候群
アイザックス症候群(アイザックスしょうこうぐん、英: Isaacs syndrome)は、持続性の四肢・体幹の筋痙攣を主症状とする疾患である。 ニューロミオトニア(英: Neuromyotonia)[1]、後天性ニューロミオトニア[2]、免疫介在性ニューロミオトニア[3]とも呼ばれる。これらの主症状は、末梢神経の過剰興奮に原因があると考えられている[4]。 症状筋痙攣、筋強直、ミオキミア(筋のピクツキや波打つような動き)、筋弛緩障害(ニューロミオトニア)[4]:
自律神経症状(発汗過多、排尿障害、腸閉塞、体温異常)、感覚異常、皮膚の色調変化:
四肢末端の痛み (Complex regional pain like) :
疫学発症年齢15~60歳である。多くは40歳前に発症。[4] アイザックス症候群関連疾患はいずれも希な疾患である。[5] 原因本質的な原因については、未解明である。しかし、重症筋無力症、甲状腺機能亢進症、全身性エリテマトーデスなどの合併があり、大部分の症例が自己免疫性と考えられる。[4] 電位依存性カリウムチャネル(VGKC)の自己抗体により、末梢神経終末でのVGKCの機能低下が生じ、末梢神経の過剰興奮による筋痙攣などの運動障害が起こると考えられる。 アイザックス症候群でのVGKC抗体の陽性率は、3 割程度である。[2] 治療根治療法は確立していない。アイザックス症候群は、傍腫瘍性神経症候群の一種として、胸腺腫や肺癌を合併している場合がある[3]。その場合は、その切除により臨床症状が改善する。しかし切除した後も症状が持続する場合は、免疫療法や対症療法が必要である[5]。 免疫療法ステロイド療法、免疫グロブリン療法、血液浄化療法(血漿交換、免疫吸着など)[4]:
対症療法合併症
出典・脚注
関連項目外部リンク
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