みちづれ (牧村三枝子の曲)
「みちづれ」は、1978年10月21日に発売された牧村三枝子の12枚目のシングル。 解説元々は当時牧村と同じレコード会社・ポリドール所属の先輩だった渡哲也が、アルバムの中の1曲として発表、1975年にシングルとしても発売している。その後、牧村のディレクターがこの曲を歌うことを牧村に勧めた[1]。テープを家に持ち帰って聴き、歌詞とメロディを気に入った牧村はこの曲を歌いたいと渡本人に直談判して承諾[1]。しかし牧村盤のレコード売上は伸び悩み、それを知った渡は自分では「みちづれ」を歌わないことを決めた[1]。 その後、一転して牧村盤は売れ始め[1]、翌1979年にはオリコン年間ランキングで第9位にランク(翌1980年オリコン年間ランキングでも第62位)、さらに同チャート集計によるレコード売り上げは100万枚近くを記録する大ヒットとなった。なおオリコンでの最高位は8位だったが、100位以内には通算で72週もの間ランクインされた。 牧村の「みちづれ」は、1979年7月10日に甲府市郊外にあるポリドールのプレス工場で100万枚目のレコードがプレスされ、牧村もその現場に立ち会い「歌っていて、よかった」と涙を流していた[2]。 累計では渡哲也の「みちづれ」は約20万枚[3]、牧村三枝子の「みちづれ」は110万枚[3]または120万枚[4]を売り上げた。 同1979年12月31日の『第21回日本レコード大賞』ではロング・セラー賞を受賞。『第30回NHK紅白歌合戦』には出場が有望視されながら落選となったが、それから2年後の1981年12月31日、『第32回NHK紅白歌合戦』で牧村自身念願の紅白初出場を果たし、同曲を披露した。 翌1980年には美空ひばりがアルバム『おまえに惚れた』でカバーして発売される。なお中国語でもカバーされており、中でもテレサ・テンが『山茶花』というタイトルで唄っているものが有名である。 収録曲牧村三枝子盤
渡哲也盤
カバー
脚注出典
注釈関連項目外部リンク |